イエス・キリストの「山上の説教」の冒頭における「八福の教え」と呼ばれている箇所の第一のものです。この「山上の説教」の本質は「神の国に入るための義」とは何か、というものです。「八福の教え」の前半(3〜6節)は神との関係、後半(7〜10節)は人との関係に関するものです。『心の貧しい人』とはどのような人なのでしょうか。それは卑しい心や偏屈な心の人ではありません。神の前に自分の弱さを認め、霊的な貧しさを知り、謙遜な思いで主に従う人を指します。今このとき私たちは神との正しい関係にあるか信仰のチェックをしましょう……。自我を捨て、心が砕かれて主にすべてを明け渡していく時、「天の国」すなわち神の御手のご支配の中で生かされていくのです。
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