3月29日 午前10時30分より
メッセージ:「心を騒がせるな」
聖書:ヨハネによる福音書13章36節-14章3節
説教者:小野慈美牧師
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聖書の章や節の区切りは、後になって便宜的に付けられたものですから、章をまたがって読むことによって、新たな発見をすることがあります。13:37で、ペテロは「あなたのためなら命を捨てます」と豪語しています。それに対して、主イエスは「鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしのことを知らないと言うだろう」(13:38)と、ペテロの裏切りの予告をなさいました。その直後に「心を騒がせるな」(14:1)という言葉が続くのです。
「私があなたの裏切りを予告したからといって、心を騒がせるな。私のために命を捨てるという手柄を上げたら、居場所を与えようというのではない。裏切るあなたのためにも場所を用意し、私があなたがたを迎える」と言っておられるかのようです。これは十字架と復活によって与えられる永遠の命の約束でもあります。
13-14章を続けて読むと、主イエスは、13:38を皮肉や裁きの言葉として語られたのではないことがわかります。主イエスは、人間的な決意のもろさを冷たいほどにはっきりとお示しになります。それは、人間の思い上がりを打ち砕くためです。しかし、そのきびしい言葉が、すでに、愛と赦しに裏付けられているのです。
ペテロは「あなたのためなら命を捨てます」と言いました。しかし、実際には、主イエスがペテロのために命を捨ててくださったのです。ペテロのみならず、私たちの罪のためでもありました。そして、言われるのです。あなたの罪は赦されている。「心を騒がせるな。神を信じなさい。わたしをも信じなさい」(ヨハネ14:1)。
復活のキリストは、今は、弁護者である聖霊としてここにおられます(ヨハネ14:16-17,26-27)。このお方が主イエスの言葉を、今、ここで語られる言葉として思い起こさせてくださり、私たちを支えてくださいます。
コロナに対して、私たちは今できる限りのの対策を講じる責任があります。しかし、コロナが終息しても、今、私たちが経験している、不安や恐れの問題は終息しません。それは死の問題です。コロナに対する恐れは、死に対する恐れです。やがてコロナが終息して差し迫った脅威は無くなっても、私たちを今襲っている本質的な恐れや不安が無くなるわけではないのです。人間は致死率100パーセントであり、コロナで死ななくても必ず死にます。日々、死という闇を前に生きており、必ずその死の闇の中に飛び込まなくてはならないのです。しかし、聖霊なる神が、今、まさに足がすくみそうな私たちのために主イエスの言葉を思い起こさせ、届けてくださっているのです。「あなたがたのための場所を用意してある。心を騒がせるな。おびえるな」(ヨハネ14:27)と。信仰とは、言葉とその言葉を語っているお方に信頼して委ねることです。
前 奏 - イエス十字架につけられたまいし時 - J.S.バッハ
招 詞 詩編 第107編19-21節
賛 美 4(1,3,4節) 世にあるかぎりの
主の祈り
分かち合い
聖 書 ヨハネによる福音書 13章36-14章3節(新共同訳新約196頁)
祈 祷
黙 想
説 教 「心を騒がせるな」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 474(1,2節) わが身の望みは
献 金 (※礼拝堂への入退場時にお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 24 たたえよ、主の民
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
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