5月1日(日)10時30分より
主日礼拝
メッセージ:「躍動する言葉」
聖書:マルコによる福音書4章1-20節
説教者:小野慈美牧師
※どなたでも視聴できます。
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Ⅰ)3-9節:種蒔きのたとえ
当時の種蒔きのやり方が背景にあります。まず、種をばらまいて、そのあと耕すという方法を用いたようです。したがって、種があちこちに飛び散る可能性がありました。その結果、種はいろいろな土地に落ちることが実際の種まきでした。ですから、この描写は、「たとえ」というよりも、実際の農業を反映しています。
Ⅱ)10-12節:たとえで話す理由
主イエスは、弟子たちに向かって、譬えで話す理由を語りました。「それは、『彼らが見るには見るが、認めず、聞くには聞くが、理解できず、こうして、立ち帰って赦されることがない』ようになるためである」(12)。あたかも、神が、御言葉を意図的に人々に理解できないようにしているとも読み取れます。神の言葉は、受け入れようと受け入れまいと、どうでもよいというようなものではありません。神の言葉が語られるとき、結果として人々を二つに分けるということです。つまり、神の言葉を聞いても受け入れないということが起こる。その結果として12節のようなことになってしまうということを意味しているのです。
Ⅱ)13-20節:たとえの説明
「道端」、「石地」、「茨」、「良い地」とは別々の種類の人間というよりも、わたしたち一人ひとりが陥る状況が示されているのかもしれません。どうしたら、私たちは「良い地」となることができるのかという問いが関心事になりがちです。しかし、13-20節の主イエスによるたとえの説明をよく読むと、不思議な書き方がされていることに気づきます。「道端のものとは、こういう人たちである」(15)「石だらけの所に蒔かれるものとは、こういう人たちである」(16)。種は、神の言葉ですが、同時に、撒かれた種が私たち自身であるかのような書き方がなされているのです。つまり、4種類の土地は、私たちの心であるともいえるし、神の言葉をいただいた私たち自身が置かれる環境や状況ともいえます。そもそも、すでに良い土地ならば、良い土地になる必要はないですし、農耕に適さない土地は、土地自身の責任ではありません。
私たちはこの箇所を読む時に、どうしても種のまかれる土地の状態に関心を持ちます。しかし、視点を変えて、種をまく人に注目したいのです。種をまくお方は、撒き続け、耕し続けてくださる。私たちが、自分でがんばって、良い土地になろうとすることではないのです。「自分は、良い土地だろうか、それとも悪い土地だろうか」と自分の在り方に一喜一憂することではない。私たちは、不安になったり、高慢になったり、不信仰になったりする。私たちの中に、これらの状況がしばしば起こります。誰も、「私は良い土地である」と自信をもって言うことはできないのです。それにもかかわらず、種まく人はあきらめずに撒き続け、耕し続けてくださるのです。
聖書には、教会はキリストの体だと書かれています。わたしたちの教会もキリストの体です。そして、教会のすることは種まきです。いつ、どのように実を結ぶのかはわからない。しかし、主イエスがこの教会を用いて種をまき続けてくださる。牧師がまくのではない。主イエスがこの教会を、みなさん一人一人を用いて種をまいていてくださる。皆さんに神の言葉がまかれて、その種が皆さんの中で、躍動し、この教会を支え、そして、さらに種まきが続けられるという信仰の命の継承が起こる。
コロナ禍が始まって2年になります。教会の動きが大きく制限されています。確かに短期的に見れば、浮き沈みはあります。しかし、2000年間まき続けられてきた神の言葉は、決して命を失うことはないのです。
前 奏 - 昔 主イェスの - Satkz
招 詞 ヨハネによる福音書13編34-35節(下記)
賛 美 讃美歌21-16(1,4,5) われらの主こそは
主の祈り
聖 書 マルコによる福音書4章1-20節 (新約p.66)
祈 祷
黙 想
説 教 「躍動する言葉」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-412(1,3,4) 昔 主イェスの
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 讃美歌21-29 天のみ民も
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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「34あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。35互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。」(ヨハネ13:34-35)
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