5月22日(日) 10時30分より
メッセージ:「主イェス同舟」
聖書:、マルコによる福音書4章35-41節
説教者:小野慈美牧師
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Ⅰ)湖上の突然の嵐
主イエスは、舟の上から、湖畔にいる人々に譬えを語られた後、「向こう岸に渡ろう」と弟子たちに言われ(35)ました。湖をわたっている途中で、天気が急変しました。かつて漁師であった弟子たちでさえ恐れたのですから、よほど、激しい嵐だったのでしょう。イエスは艫の方で枕をして眠っておられた(38)のですが、ついに弟子たちはイエスを起こして、「先生、私たちがおぼれてもかまわないのですか」(38)と言います。そこで、イエスが風を叱り、湖に、「黙れ。静まれ」と言われ…ると、風はやみ、すっかり凪にな(39)りました。イエスは言われました。「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか。」弟子たちは非常に恐れて、「いったい、この方はどなたなのだろう。風や湖さえも従うではないか」と互いに言った(40-41)。実際、彼らは、主イェスがどなたなのかは、十字架と復活を経て、初めて知ることになるのです。
Ⅱ)信仰者と嵐
「イエス様を信じていれば、嵐は来ないはずだ、少なくとも信仰を持っていない人よりも、うまくいくはずだ」と勘違いしていることはないでしょうか。もちろん嵐がないに越したことはありません。しかし、信仰をもっていても、嵐は来るのです。そのことを知っていれば、実際に嵐が起こったときにパニックにならずにすみます。「罰があたったのだろうか。自分が不信仰だからなのだろうか」と不安になることから守られます。
また、私たちは、嵐のただ中にいるときには神様に見捨てられたかのような思いになり、嵐が通り過ぎたときに初めて、神様が働いてくださったと考えがちです。しかし、嵐のただ中にも主はおられるということを忘れてはなりません。弟子たちが恐怖のあまり「私たちがおぼれ死んでもかまわないのですか」叫んだとき、主イエスは「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか」と言われました。これは「どうして、私を信頼できないのだ。私があなたたちを見捨てるとでも思っているのか。」という悲しみの怒りでした。
Ⅲ)主イェス同舟
弟子たちをこの航海へ招いたのは主イエスご自身でした。「舟」は教会を象徴しています。マルコ福音書が書かれたのは紀元70年頃です。既にイエスを直接知っていた弟子たちはいなくなり、初代教会の人々に残されていたのは、口伝や文書の証言だけでした。度重なる迫害の嵐に見舞われ、「この舟に乗ったのは間違いだったのではないか」と不安に陥る人々もあったでしょう。そのような時に、マルコは告げるのです。「天地は滅びるが、私の言葉は決して滅びない」(マルコ13:31)。
嵐の中で揺すぶられることを信仰が足りないせいだと、考える必要はありません。ただ、揺れ動く舟の中に主イエスがおられることを忘れないことです。教会という舟が、時代の荒波の中で揺れ動くとしても、主イエスの言葉、御言葉は揺れ動くことはない。初代教会の人々は、この出来事を聞いて思ったのです。「そうだ、嵐は吹いていても、この世界の支配者であるお方が私たちの舟に共におられるのだ(主イェス同舟)」と。
神を信じるとは、漠然と神が存在すると感じることではなく、この「私たち」を気にかけ、「私たち」に慈しみを注いでくださる神が存在することを信じるということです。そして、「どんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、私たちを引き離すことはできないのです。」(ローマ8:39)
嵐も私たちを神の愛から引き離すことはできない。たとえ、嵐のように喜ばしくない出来事が起こったとしても、主が私たちを見捨てたのではなく、むしろ、嵐の中でこそ主が共にいてくださることを信じましょう。
前 奏 - 天にまします我らの父よ - H.シャイデマン
招 詞 詩編46編2-4節(下記)
賛 美 讃美歌21-206(1,2,4) 七日の旅路
主の祈り
聖 書 マルコによる福音書4章35-41節 (新約p.68)
祈 祷
黙 想
説 教 「主イェス同舟」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-456(1,4) わが魂を愛するイェスよ
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 讃美歌21-24 たたえよ、主の民
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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2 神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。3 わたしたちは決して恐れない/地が姿を変え/山々が揺らいで海の中に移るとも4海の水が騒ぎ、沸き返り/その高ぶるさまに山々が震えるとも。(詩編46:2-4)
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