「CHURCH CAR:移動牧師室」

牧師 森 島 惠


  あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。(マタイによる福音書28章19節)

  捜真バプテスト教会に赴任して2カ月が過ぎた頃、チャーチ・カーが届きました。新車など使ったことがない私の目の前に来たのは、その名をFIT(フィット)という車でした。それまで6年近く運転をしていなかった私には、横浜の道路地図も頭に無く、すべてのことに適応(フィット)するには年齢を感じ始めておりました。しかし、4年5ヶ月の現在の走行距離は、すでに7万3千キロを超えました。
これまで何人もの教会の方々を訪問しています。病院やホームに居られるご家族をお見舞いし、メッセージを携えて家庭集会に行きます。教会行事や幼稚園行事でも、遠くは御殿場の自然教室や箱根、本栖湖まで人や機材を運びます。お一人で退院される方を東京まで迎えに行ったこともありました。
チャーチ・カーでは、同乗される方の普段お聞きできないような話や、辛い悩みや悲しみを分かち合うことがよくあります。同じ方向に目を向けながら話に耳を傾け、ときに停車して共に祈ります。チャーチ・カーは、祈りの小部屋にもなるのです。他には、危篤の知らせをを聞いて病院に走ることもあります。牧人牧師の大学への送迎にも毎日使います。車中は、牧会報告と打ち合わせの大切な時間です。もちろん私の教会への通勤に使っています。道中ではCD聖書のみ言葉を聴いたり、CD讃美歌に合わせて大きな声で歌う恵みの時となっています。
 チャーチ・カーは、教会が牧師の伝道牧会のために用意してくださった車です。これは移動型牧師室の役割を果たし、伝道の器として活躍しています。どうぞ、声を掛けて下さい。チャーチ・カーは「来て欲しい」と望まれるところに喜んで出かけてまいります。
皆さまから捧げられた献金によって、今日もチャーチ・カーは走ります。
「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」と言われた主イエスのお言葉をお届けいたします。

おちぼ111号より

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