■ メッセージ

マタイ（マタイによる福音書の著者）はローマ政府のために税を取り立てる徴税人でした。徴税人には所得税を徴収する人と、通行税を取り立てる２種類の人がいて、マタイは後者でした。徴税人の中には不正に取り立てて私腹を肥やす者もおりましたので、人々からは批難・軽蔑されておりました。マタイは外に出て座っていたと記されています。一体誰が日中自分の職場の外に出て何もしないで座っているでしょうか。
それほどまでに彼は疲れていたのです。何に？「いかに生きるか」ということに対してです。このような時に主イエス様が通りかかって「わたしに従いなさい」と招かれたのです。彼は財産も地位も放棄して主に従いました。「立ち上がる」とは古い自分を捨て去ることです。マタイはこの瞬間に霊的に新しく生まれ変わったのです。私たちの信仰の歩みにおいても霊的な枯渇状態に陥り、疲れを覚えることもあるでしょう。しかし「いのちのことば」である聖書を通して霊的な潤いをいただく時、私たちは再び「立ち上がる」ことができるのです。

東間　克美