2008年10月26日

百人隊長や一緒にイエスの見張りをしていた人たちは、地震やいろいろの出来事を見て、非常に恐れ、「本当に、この人は神の子だった」と言った。マタイによる福音書27章54節

メッセージ

新約聖書には6名の百人隊長の記録があります。代表的なのは、最初の異邦人クリスチャンとなったコルネリウス(コルネリオ)と、ルカ7章に出てくる二人です。彼らは異邦人でありながら、ユダヤ人を愛し、様々な援助をしていました。百人隊長の任務は、兵営においては主に隊員の訓練や、武器・食糧・衣服の点検などがあり、戦場にあっては当然のことながら兵隊の陣頭指揮を行いました。さらに軍団から離れて特別な任務に携わることもありました。テキストの百人隊長は、この「特別な任務」すなわち主イエス様の十字架の見張り役をしていたのではないかと思います。『本当に、この人は神の子だった』というのは、百人隊長の告白です。彼は十字架上での主イエス様の7つの言葉を聞き、また地震や様々な出来事を目撃する中で、イエスを「メシア」として認めたのではないでしょうか。『本当に、この人は神の子であった』という百人隊長の信仰告白を受け止め、主の十字架は「わたし」の救いのためにあることを覚えつつ、「イエスこそ神の子キリストである」との信仰の告白を証ししていきましょう。

東間 克美