2009年3月15日

心を騒がせるな。神を信じなさい。そしてわたしをも信じなさい。ヨハネによる福音書14章1節

メッセージ

  小学生の頃、ヴァイオリンの発表会で演奏する順番が近づいてくると胸がドキドキしたのを今でも思い起こします。「落ち着いて」と先生に言われて「ハイ」と答えても心の騒ぎは収まりませんでした。
主イエス様が十字架にお架かかりになる前夜、弟子たちの心は大きく揺れ動いておりました。そのような彼らに主イエス様は「告別の説教」の冒頭で「心を騒がせないで神を信じ、わたしを信じなさい」と言われたのです。この14章1節から16章33節までの「告別の説教」は13章34節にある『わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい』という「新しい戒め」の具体的・実践的展開であります。
「心を騒がせる」とは「心を悩ませる、動揺させる」ということです。心が騒ぐのはサタンの支配下にある時で、キリストのご支配の中にいる時には心に平安が与えられるのです。
私たちの人生でも「心を騒がせること」が次から次へと影のように付きまとってきます。主イエス様は何故「神を信じ、わたしを信じなさい」(14:1)と言われたのでしょうか?それは「告別の説教」の結びでキリストに在って平安を得るためであるからと語っておられます。私たちも主が共におられることを確信して、主イエス様に身を置く歩みをしたいと思います。主イエス・キリスト様を信じる歩みをする時、私たちは真の平安に満たされて、私たちが奏でる音楽(人生)はキリストというコンダクターのもとに、美しいハーモニー(調和)に満ちたものとなるのです。ハレルヤ!。

東間 克美