2009年3月22日

しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。ヨハネによる福音書14章26節

メッセージ

主イエス様は、聖霊なる神を「弁護者(助け主)」と呼んでおられます。この「弁護者」あるいは「助け主」と訳されているギリシャ語は「パラクレートス」といいまして、元来の意味は「そばに呼ばれたもの」であります。14章16節、17節では聖霊のことを「別の弁護者(助け主)」、「真理の霊」と記されております。聖霊というお方は「人格」を持っておられます。
私は「弁護者」(新共同訳)より「助け主」(口語訳、新改訳)という訳の方が好きですが、聖霊様は私たちの心の内に住んでくださり(聖霊の内住)、私たちに真理であるイエス・キリスト様を指し示し、さらに主のみことばを理解させてくださり、そして実践できるよう導いてくださるお方です。また求道中の方が「イエスは主である」と告白できるのも聖霊様の働きです(Tコリント12:3)。
スイスの哲学者ヒルティは言っております。「聖霊がしばしば思いがけない方法で訪れて来て、生命と喜びをもって我々の全存在を満たし、一瞬のうちにすべての重荷を我々の心から取り去ることがある。」(カール・ヒルティ「眠られぬ夜のために」岩波文庫より)。このような素晴らしい助け主・弁護者を是非私たちの心にお迎えしましょう。そして日々聖霊様に満たされ続ける時「愛・喜び・平安・寛容・親切・善意・誠実・柔和・自制」(ガラテヤ5:22〜23)という素晴らしい御霊の実をいただくことができるのです。そしてこの9つの賜物はイエス・キリスト様のご品性、ご人格でもあるのです。

東間 克美