2009年4月5日

あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。ヨハネによる福音書16章33節

メッセージ

私は高校二年生の秋にバプテスマを受けましたが、直前の夏のCSキャンプにおいて受浸を決心いたしました。このキャンプの主題聖句が「今週のみことば」です。『あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている』(口語訳)。このみことばに導かれて信仰の決断をしたのです。

さて、このみことばはイエス・キリスト様の「告別の説教」の結びの言葉です。主イエス様は「告別の説教」の冒頭で「心を騒がさず平安であれ」と言われ、結びでも「平安」について言及されました。さらに復活の主が弟子たちに最初に語られた言葉も「あなたがたに平安があるように」というものです。今の世の中、心騒がせることばかりですが、「キリストに在る平安」に心が満たされるよう祈り求めてまいりましょう。

テキストのみことばは主イエス様の「勝利宣言」であります。その根拠は十字架の死の後の復活にあります。罪と闇の「この世(コスモス)」が十字架につけた御子イエス様を、父なる神様は死からの復活によって勝利を証しされたのです!十字架と復活の主に在る勝利は、世の闇を照らす「光の勝利」であり、世の憎しみを消し去る「愛の勝利」にほかなりません。受難週のこの時、主の十字架に思いを馳せつつ、世に勝利されたキリストを心に内住させ、その勝利に与りたいと願っております。『世に勝つ者はだれか、イエスを神の子と信じる者ではないか』(Tヨハネ5:5)。

東間 克美