2009年7月19日

こういうわけで、兄弟たち、神の憐れみによってあなたがたに勧めます。自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそあなたがたのなすべき礼拝です。ローマの信徒への手紙12章1節

メッセージ

「こういうわけで」とは今までの1章から11章までのすべてを受けています。つまり、ひとことで言えば「救いの恵み=信仰義認」です。
1節と2節(2節も是非お読みください)には、パウロの3つの勧めが述べられております。まず第1に「私たちの体を神に献げなさい」というものです。これは私たちの「知・情・意」(知性・感情・意志)と「霊」を献げること、つまり自分自身を、全人格を献げるということで「献身」を意味しております。
次に「霊的な礼拝」です。具体的には、日々与えられている神の恵みに感謝して、自らの歩みの全領域にキリストを迎え、そのみことばに聴従していくことです。
3つ目の勧めは「神のみこころを知る」ことです。これには2つのことがあります。@この世に倣うのではなく、何が神の御心であるかを知ることです。その基準になるのが聖書です。A心を新たにして自分を変えることです。それは「方向転換」(=悔い改め)であります。これは聖霊の働きによるものです。
教会は「信仰共同体」と言われますが、それは「礼拝共同体」であり、「宣教共同体」なのです。毎主日の礼拝を厳守することは当然ですが、日々の歩みのすべてにおいて、神の栄光を現す歩み、これこそ主が私たちに望んでおられる「礼拝」です。

東間 克美