主日礼拝
5月5日 午前10時30分より
メッセージ:「平和があるように」
聖書:ルカによる福音書24章33-43節
説教者:小野慈美牧師
エマオで主イエスと出会った二人の弟子が、「エルサレムに戻ってみると、十一人とその仲間が集まって、本当に主は復活して、シモンに現れたと言っていた。二人も、道で起こったことや、パンを裂いてくださったときにイエスだと分かった次第を話した」(33-35)。そこへ「あなたがたに平和があるように」(24:36)と言って主イエスが来られ、うろたえ疑っている弟子たちに、魚を食べてみせました。見てさわることができ、さらには魚まで食べるのに、突然現れたりいなくなったりする。このような表現は、それこそおとぎ話のような印象を与えます。もっと受け入れやすい精神的な復活の表現であれば良かったのにと思われかねない。
しかし、ルカは目撃者たちの証言を伝え聞いたとき、それを合理的に書きなおすのでなく、伝え聞いたままを書き残しました。確かに表現は素朴かもしれない。しかし、実際に出会った弟子達は、主イエスの復活が、決して集団幻想などではなく、本当に起こったことなのだと、恥ずかしげもなく、語り伝えたのです。
復活なさった主イエスは、私たちの三次元の世界とは全く異なる存在様式であったことは確か。だから、目撃した人達も、どう表現しても表現しきれないというもどかしさがあったでしょう。その結果、かえって、素朴な表現にならざるを得なかった。今までの経験とは全く違う出来事に遭遇した時、「とにかくすごかった」としかいえない。とにかくイエス様は生きておられ、それは魚を召しあがるほどだったのだと。
この福音書を書いたルカは主イエスの弟子ではなく、おそらくパウロによって信仰に導かれたギリシャ人の医者です。ある程度の年齢になるまでは聖書とは無縁の世界で育った人物。その意味では私たちと同じです。やがてパウロの伝道の同労者として、またパウロの主治医として、持病を抱えていたパウロを支えながら共に伝道しました。ルカは、身近に接したパウロや他の弟子たちが語る福音が決して作り話ではないことを、ルカ自身も「心が燃える」経験をすることによって確信したのです。
私たちは信じます。エマオ途上で現れた主が、弟子たちに現れ魚を召しあがった主が、今、ここに来て下さっていることを。そして、聖餐式で配られるパンと杯を、復活の主ご自身が手渡してくださっているのだということを。「あなたがたに平和があるように」とおっしゃりながら。
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前 奏 - 輝きのこの日 - J.G.ヴァルター
招 詞 ヨハネによる福音書 14章27節
賛 美 21-4(1,3,5節) 世にあるかぎりの
主の祈り (週報の最終頁をご参照ください)
交 読 文 交読詩編 第4編
賛 美 - 輝きのこの日 - 聖 歌 隊
分かち合い
賛 美 21-319(1,3,5節) 輝きのこの日
聖 書 ルカによる福音書 第24章36-53節 (新共同訳新約 161頁)
祈 祷
黙 想
説 教 「平和があるように」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 21-564(1,3節) イェスは委ねられる
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式 賛 美 キリストの平和(光、赦し)が私たちの心のすみずみにまで
ゆきわたりますように [こどもさんびか34]
聖書朗読と感謝祈祷 細井典子執事
配 餐 伊藤裕子執事、古性陽子執事、永田明子執事
川邊眞吉執事、黒川孝賢執事、黒坂朋行執事
賛 美 21-28 み栄えあれや
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
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