9月29日(日) 午前10時30分より
特別伝道礼拝
説 教:「こたえられた祈り」
聖 書:ローマの信徒への手紙12章12節
説教者:東風平京子姉
19世紀中頃、琉球(現沖縄)の救いのために遠大な希望をもって祈りつづけた福音宣教の恩人たち、そして神様の恵みに感謝いたします。
1846年5月、ベッテルハイム宣教師一家が那覇に上陸します。彼らを派遣した英国琉球伝道会のH.クリフォードは、元英国軍軍人でした。かつて琉球を訪れた時に、住民たちから受けた親切が忘れられず、恩返しをしたいと考えました。彼が琉球のことを調べて知ったことは、外国船の遭難者たちを救助した数々の美談、同時に女の人を大事にしない、男尊女卑の島であるということでした。「東洋の道徳では女の人は救えない。キリストの福音でなければ!」と確信したクリフォードは、恩返しにキリストの福音を伝えようと決心します。「琉球の婦人に幸せを贈ろう!」、こう呼びかけて伝道会を立ち上げたのです。
キリシタン禁制下、ベッテルハイム宣教師たちは8年間で引き揚げます。それから37年後の明治23年、神戸に立ち寄った英国のアラン夫人は、タムソン宣教師に出会い、沖縄伝道を始めるなら喜んで資金を捧げたいと申し出ます。その理由は、彼女が幼い頃、彼女の家族は琉球伝道のために熱心な祈りと献金を捧げてきたこと、今も深い祈りをもって伝道の再開を待っているのですと。彼女の熱意によって翌年伝道が再開されます。アラン夫人亡き後は息子のロバートが受け継ぎます。三代にわたって祈り継ぎ、捧げられた尊い献金により沖縄伝道は継続され豊かに祝されました。
愛する先人たちの内に思いと希望を豊かに与え、実現に至らせてくださった神様は、今も生きて働いておられ、私たちを励ましておられます。「希望をもって喜び、苦難に耐え忍び、たゆまず祈りなさい」(ローマ12章12節)。
・特別伝道集会
9月29日(日)、東風平京子姉・石川美智子姉・金城和子姉を沖縄よりお招きして、特別伝道礼拝および特別伝道集会を持ちました。
午後の集会では、石川美智子姉による沖縄バプテスト連盟の東北支援報告に続き、『標的の村』という沖縄の怒りと悲しみを描いたドキュメンタリー映画のダイジェスト版を観賞しました。沖縄北部の東村高江(ひがしそんたかえ)が、米軍の軍事訓練の標的にされ、オスプレイのヘリポート建設が強行されるという過酷な現実、それに対する村民たちの非暴力の抵抗運動、それを「通行妨害」として訴える国、それに対して沖縄の怒りが10万人の県民大会に結集し、普天間基地の前に命がけで座りこみ、ゲートを22時間封鎖するという、報道されない前代未聞の壮絶な闘いの記録でした。
最後に東風平先生の戦中から現在に至るまでの沖縄の苦難の歴史のお話しがあり、沖縄の兄弟姉妹の苦しみに無関心でいた私たちの罪深さを思い知らされるひと時でした。東風平先生がおっしゃった「まず知ってほしい、それを伝えてほしい、そして祈ってください」という言葉を希望として、沖縄の方々との繋がりを深めたいと思ったことでした。金城和子さんの沖縄を詠った素晴らしい詩吟も心に残りました。
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前 奏 − ガリラヤの風かおる丘で − 蒔田尚昊
招 詞 ローマの信徒への手紙 第15章13節
賛 美 21−363
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第84編
賛 美 21−494
分かち合い
賛 美 − こすずめもくじらも − 聖 歌 隊
聖 書 ローマの信徒への手紙 第12章12節 (新共同訳新約 292頁)
祈 祷
黙 想 − ヴァランタリー − 鷲見五郎
説 教 「こたえられた祈り」 東風平 京子 姉
祈 祷
賛 美 21−18
献 金
感謝祈祷
賛 美 21−202
祝 祷 小野 慈美 師
後 奏
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