アドベント第3主日礼拝
12月11日(日) 午前10時30分より
説 教:「小さなしるし」
聖 書:マタイによる福音書2章1-12節
説教者:小野慈美牧師
「東の方」とは今日のイラクのバグダッドの地方と考えられます。イスラエルの民は、紀元前6世紀にバビロンの地(今のバグダッド付近)に捕虜として約50年間とらわれていました。それから500年以上もたっていましたが、ユダヤ教の影響がその地に残っていたと考えられます。
「わたしには彼が見える。しかし、今はいない。彼を仰いでいる。しかし、間近にではない。ひとつの星がヤコブから進み出る。ひとつのしゃくがイスラエルから立ち上がりモアブのこめかみを打ち砕きシェトのすべての子等の頭の頂を砕く」(民数記24:17)。
「占星術の学者たち」(1)は、このことばと何らかの天体現象から、「ユダヤ人の王」(2)が生まれたと信じてエルサレムにやってきたのです。そしてようやくベツレヘムの「幼子のいる場所」(9)にたどり着きます。しかし、そこで出会ったのは、普通の「家」(11)にいるごく普通の「幼子」(11)でした。
学者たちが予想していた王の姿とは全く異なっていました。しかし、彼らは喜んだのです。むしろ、自分たちには考えもつかない姿だったからこそ、まさに神なのだということに気が付いたのです。
「神のしるしは、こうでなくてはならない」と勝手に決めていると、神のしるしが見えてきません。しかしわたしたちの日常生活の中に、神の光、愛のしるしは、確かにあるのです。博士たちの喜びは、小さなしるしの中に、神のしるし、つまり、神の確かな導きと祝福があることを知った喜びでした。
神が働いていてくださる証拠を、劇的で奇跡的な「大きなしるし」つまり自分が納得できるようなしるしで確かめようとするならば、神のしるしは見えてきません。神のしるしは、「小さな星」、「普通の幼子」のように、小さなしるし、思いがけないしるしであることが多いのです。
マタイによる福音書は、ユダヤ人のために書かれたと言われています。つまり、ナザレのイエスこそ、旧約聖書で予言されていたメシアなのだと。しかも、主イエスを最初に礼拝したのが異邦人であったという出来事を書き残すことによって、主イエスがユダヤ人のみならず、全世界の救い主であることを宣言しています。この救い主は、あなたの生活の中にもしるしを与えてくださっています。
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※配信は礼拝開始10分のところからとなります。
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前 奏 - 来たり給え、異邦人の救い主よ - D.ブクステフーデ
招 詞 フィリピの信徒への手紙 第4章4-7節
賛 美 21-235
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第113編
賛 美 - 冬の野に咲いた - 聖 歌 隊
分かち合い
賛 美 21-246(1,2,3節)
聖 書 マタイ福音書 第2章1-12節 (新共同訳新約 2頁)
祈 祷
黙 想
説 教 「小さなしるし」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 21-247
献 金
感謝祈祷
賛 美 21-256(1,6節)(アーメン)
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
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