主日礼拝
7月16日(日) 午前10時30分より
説 教:「本当のご利益」
聖 書:ローマの信徒への手紙8章26-28節
説教者:小野慈美牧師
一般的に「ご利益(りやく)」とは、「神仏が人間に与える利益、恵み」を意味します。たとえば、病気が癒される、問題が解決されるなどです。これらを求めることは、きわめて自然なことであり、キリスト者も、素朴にそのようなことを祈ります。その結果、「ご利益」と言われるものが与えられることもあります。しかし、必ずしも願った通りにはならないこともあるのが現実です。ですから、ご利益だけを看板に掲げる宗教には気を付けなければなりません。なぜなら、必ず願いが叶うという意味で「信じれば必ずご利益がある」というのは、嘘だからです。
キリスト教は、そのようなご利益宗教とどこが違うのでしょうか。それは、人間にとってマイナスと思えることを絶対的な悪とは考えないことです。人間の目から見てプラスのことが神様の恵みであり、人間の目から見てマイナスのことが神様の罰だと考える「因果応報」を退けるのです。
「愛の神がおられるなら、どうしてこんなことが?」とわたしたちが感じるときに、気をつけねばならないことは、「神がいるならば当然こうなるはずだ」という前提を人間が勝手に決めてしまって、それを神に押し付けてしまうことです。自分が納得できたら信じるというのは、自分の判断を神の上に置くことです。しかし、神の愛は、わたしたちの良し悪しの判断をはるかに超えているのです。
「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています」(ローマ8:28)。一般的な「ご利益」とは違いますが、キリスト教の信仰にも「益」があるのです。ただし、ここで、大切なことは、人間が益と思えるかどうかではなく、神が益としてくださると信じることです。そのことを信じる根拠は、「御子をさえ惜しまずに死に渡された方は、御子と一緒にすべてのものをわたしたちに賜らないはずがありましょうか」(8:32) 。また、「(どんなものも)わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです」(8:39)という約束です。
御子をさえ惜しまずに死に渡された神は、どんなときでもわたしたちを愛することをやめることはなさらない。これこそが状況の良し悪しによって動かされることのない「本当のご利益」です。
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前 奏 - イエスは我が喜び - J.G.ヴァルター
招 詞 詩編 第121編1-2節
賛 美 21-13 みつかいとともに
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第43編
賛 美 - きけや愛のことばを - ジュニア聖歌隊
分かち合い
賛 美 21-125 いかに幸いなことだろう
聖 書 ローマの信徒への手紙 第8章26-28節 (新共同訳新約 285頁)
祈 祷
黙 想
説 教 「本当のご利益」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 21-464 ほめたたえよう
献 金
感謝祈祷
賛 美 21-401(1,4節)(アーメン) しもべらよ、み声聞け
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
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