アドベント第1主日礼拝
12月3日(日) 午前10時30分より
メッセージ:「マリア:困難な主役」
聖 書:ルカによる福音書1章26-38節
説教者:小野慈美牧師
(1)「幸い」とは困難が無いことではなく、どんなときにも主が共におられることを信じることができること、神の言葉を信頼して生きること。
天使ガブリエルがマリアに「おめでとう。恵まれた方」(28)と言い、さらに「神の霊があなたに下り、あなたは男の子を生む。その子は神の子です」と告げます。しかし、マリアの生涯は決して平穏なものではありませんでした。ふしだらな女性と見られ、夫ヨセフを早く亡くし、たよりにしていた長男のイエスは、或る日、突然、家を出て、よくわからない働きを始めた。そして、数年後、その我が子が十字架で処刑される場面に立ち合うことになります。ですから、「主があなたと共におられる」(28)という約束は、何も問題が起こらないという約束ではなく、いついかなるときにも、主が共におられ、わたしたちの味方でいてくださるということです。「神にできないことは何一つない」(37)の直訳は「神にとっては、すべての言葉が不可能ではない」神の言葉は信頼してよいのです。「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう」(45)。幸いは信じることの中にあります。
(2)「幸い」とは、比較から解放されること。
この出来事は16,7歳のマリアが経験したことですが、この出来事が書き残されたのは50歳以上のマリアの証言に依ります。主イエスが十字架についたのは33歳頃なので、そのときのマリアはおよそ50歳。十字架の後、復活の主イエスに出会い、マリアも初代教会の一メンバーとなり、この出来事を語ったのです。その証言がルカ福音書に書き残されました。だから、何もかも経験した50歳台のマリアが16,7歳の自分を振り返り、それでもなお自分を「幸いな人」、「恵まれた人」だと言っているのです。
比較の鎖の中にいるかぎり、わたしたちは、いつでも心のどこかで、不満やいらだちを持ち続け、「恵まれている」とは思えないものです。たとえ失敗があろうと、損したなと思えることがあろうと、それらのできごと、出会いを含めて、神があなたと共におられるのです。比較の問題ではありません。人はそれぞれ、違った十字架を担っていくのです。この人生が神から与えられた尊い人生なのだと信じて生きていく、そのとき比較から解放されていきます。
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前 奏 - いざ来ませ、異邦人の救い主よ - J.S.バッハ
招 詞 イザヤ書 2章4-5節
賛 美 21-231 久しく待ちにし
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第82編
賛 美 - キリストは明日おいでになる - 聖 歌 隊
分かち合い
賛 美 21-244(1,3,5節) キリストは明日おいでになる
聖 書 ルカによる福音書 第1章26-38節 (新共同訳新約 100頁)
祈 祷
黙 想
説 教 「マリア:困難な主役」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 21-175 わが心は
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式 賛 美 21-81 主の食卓を囲み
聖書朗読と感謝祈祷
配 餐賛 美 21-88(アーメン) 心に愛を
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
<アドベント(待降節)>
11月30日に最も近い主日からクリスマスまでをアドベントと言います。語源は「到来」を意味するラテン語“Adventus”で、この期間は主イエスの降誕を待ち望むと共に、主が再びこの世に来られる終末に向け、信仰の姿勢を整えることが求められます。
<第12回クリスマスコンサート>
12月3日(日) 午後0時30分より1時30分
出 演:キッズクワイア、ジュニア聖歌隊、聖歌隊、オルガニスト
12月3日アドベント第1主日礼拝後12:30より第12回クリスマスコンサートが行われました。春から練習を重ねてきたキッズクワイアやジュニア聖歌隊、そして大人の聖歌隊によるクリスマスの合唱曲、オルガン曲、最後は皆さんと共にクリスマスキャロルをうたい、クリスマスを迎える喜びを共に過ごしました。(参加者40名
お客様81名 計121名)
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