主日礼拝(アドベントⅠ)・聖餐式
12月2日(日) 午前10時30分より
メッセージ:「主は我らの救い」
聖 書:エレミヤ書33章14-16節
説教者:小野慈美牧師
アドヴェントは、既に来られた方の誕生を記念して感謝すると共に、やがて来られる方を待ち望みながら今をどのように生きるのかを考えるときでもあります。
エレミヤという預言者は、南王国ユダが滅ぶ(BC587年)前後に活躍した預言者です。エレミヤは、祖国の人々が神に背いて他の神々を礼拝するようになったことについて、厳しい言葉で悔い改めを迫りました。そして、悔い改めをしない王や人々に対し、「やがて、その裁きとして、バビロニアによって征服される」と預言しました。そのため彼は裏切り者扱いされ投獄されたのですが、獄の中で語られたのが、エレミヤ33章の言葉です。
今まさに、ユダ王国が滅びようとしている只中で、エレミヤは既に未来を先取りした預言をするのです。これは、未来の主イエスの誕生を言い当てたというような意味での「予言」ではありません。しかし、現実の困難さにもかかわらず、神の支配は今も終わっておらず、やがて新しい仕方で、神の正義を行うまことの王が来られるということを神の導きによって言い表したのです。
エレミヤはきわめて現実的でした。しかし、彼にとっては見える現実がすべてではありませんでした。見える現実を越えた神の御支配を見て取り、その視点から現実に対して厳しい批判をすると共に、人間の罪や愚かさにもかかわらず、神は人間を救おうとしておられる、「主は我らの救い」(エレミヤ33:16)だと語るのです。
個人の人生においても、教会、国家、世界の歩みにおいても、現実は決してバラ色ではありません。しかし、だからこそ、私たちには見える現実を越えた神の御支配をしっかりと見ていく必要があるのです。エレミヤが語った希望は、神様が共におられるのだから、やがて、きっと事態は好転していくよということではありません。そうだとすると、うまくいった時だけ神様が共にいてくださったと判断することになってしまいます。
主イエスも、「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネ16:33)と言っておられます。人間的には事態が好転しない状況に置かれ続けることがある。しかし、この世界の現実の本当に支配者は私だ。だから、見える現実に縛られて、おどおどするなというのです。
このお方の誕生を記念するのがクリスマスであり、こう語られたお方が「公平と正義をもってこの国を治める」(エレミヤ33:15)王として、再び来られることを信じ待ち望みつつ過ごすのがアドヴェントです。
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前 奏 - いま来たりませ - D.ブクステフーデ
招 詞 イザヤ書 2章4-5節
賛 美 21-231 久しく待ちにし
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第23編
賛 美 - ほめうた歌え - 聖 歌 隊
分かち合い
賛 美 21-182 ほめうた歌え
聖 書 エレミヤ書 第33章14-16節 (新共同訳旧約 1,241頁)
祈 祷
黙 想
説 教 「主は我らの救い」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 21-235 久しく待ちにし
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式 賛 美 21-81(1,3節) 主の食卓を囲み
聖書朗読と感謝祈祷
配 餐
賛 美 21-229(1,2,6節)(アーメン) いま来たりませ
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
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