主日礼拝(アドベントⅡ)
12月9日(日) 午前10時30分より
メッセージ:「神の言葉の力」
聖 書:イザヤ書55章1-11節
説教者:小野慈美牧師
イザヤ書1-39章は、紀元前8世紀後半に活動したイザヤという預言者によって書かれました。しかし、40-55章は、バビロン捕囚(BC587)が起こってからの内容が書かれているので、他の預言者(学問上「第二イザヤ」と呼ばれる)によるものと考えられています(さらに56-66章は第三イザヤ)。第二イザヤが呼びかけたのは、バビロンに捕囚されていたユダヤ人たちでした。ペルシャ王キュロスによって、バビロニアが滅ぼされ、ユダヤ人たちに故郷への帰還が許されたにもかかわらず帰ろうとしない人々に対する神からの言葉を取りつぎました。
①古い生活に慣れてしまった民にとって、故国に戻ることは手放しで喜べることではありませんでした。捕囚の第一世代はほとんど死んでしまい、民の中心は、バビロニアで生まれた第二世代でした。彼らにとっては先祖の故国は見知らぬ土地でした。どういう生活が待っているのかわからないので、二の足を踏むのです。
預言者は告げます。「真の幸いは、まことの神に立ち返り、バビロンを去りユダの土地に帰ることだ」と。
②また、生き残っていた第一世代も躊躇しました。なぜなら、バビロン捕囚にあったのは、自分たちが神に背いたために裁きをうけたのだと理解していたからです。たまたま、ペルシャのキュロス王によってバビロニアが滅ぼされ、王は「故郷に帰って良い」とい言っているが、自分たちの犯した過ちのことを考えると、神は赦してくださっているのかという思いがありました。そこで預言者は告げます。「今こそ、主を尋ね求め、呼び求めるときだ。自分の罪に囚われるのをやめて、神の赦しを受け容れなさい。神は赦すとおっしゃっている(7b-9)。神はご自分の約束を反故にすることはなさらない(11)」と。
<結論>①この世に縛られるな。この世のものに執着しているときに、真の豊かさを知ることが妨げられる。
②自分の過去に縛られるな。「犯してしまった過ちを元に戻すことはできない。償おうにも償いきれない。
もう手遅れだ」と考えがちです。しかし、神は、赦そうと待っておられます。
③神の言葉に信頼しなさい。神の契約(3節b)をイスラエルの民だけではなく、あらゆる人に実現してくださったのが、救い主イエスの誕生に他なりません。魂の豊かさと、赦しの解放をいただくために、わたしのもとに来て魂の命を得なさい。主に立ち返るならばあなたの罪は赦される。この言葉には力があります。
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前 奏 - いざ来ませ、異邦人の救い主よ - J.S.バッハ
招 詞 マタイによる福音書 第11章28-30節
賛 美 21-241(1,2節) 来たりたまえわれらの主よ
主の祈り
交 読 文 交読詩編 第26編
賛 美 - 主なるひとりごキリストよ “グローリア”より - 聖 歌 隊
分かち合い
賛 美 21-182 ほめうた歌え
聖 書 イザヤ書 第55章1-11節 (新共同訳旧約 1,152頁)
祈 祷
黙 想
説 教 「神の言葉の力」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 21-432 重荷を負う者
献 金
感謝祈祷
賛 美 21-229(1,3,6節)(アーメン) いま来たりませ
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
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