横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

先週の礼拝

5月17日　午前10時30分より
メッセージ：「比較からの自由」
聖書：ヨハネによる福音書21章18-22節
説教者：小野慈美牧師

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神様は不公平だと思うことがありませんか？人は自分で選ぶことのできない要素によって人生が大きく決定づけられられます。他の人と比べると、なんだか自分だけ損をしているような気がすることがあります。
主イエスはペテロに予告なさいました。「はっきり言っておく。…年をとると、両手を伸ばして、他の人に帯を締められ、行きたくないところへ連れて行かれる」(ﾖﾊﾈ18:18)｡「両手を伸ばして」とは十字架を暗示しています。ペテロは、苦難を予告するようなイエス様の言葉を聞いたときふと他の弟子のことが気になり始めました。「主よ、この人(おそらくヨハネ)はどうなるのでしょうか。」このペテロの問いは私たちもいだく問いです。それは最初に申し上げた、神様は公平とは思えないという私たちの考えを代弁しています。ペテロも比較による幸不幸という視点から自由ではなかったのです。
それに対して主イエスは｢あなたに何の関係があるか。あなたは、わたしに従いなさい｣と言われました。冷たい言葉のように感じられますが、私たちが陥りやすい比較という視点から解き放つ言葉なのです。
１）答えの出ない問いから解放する言葉：人生には「どうして？」と問うてもわからないことがたくさんあります。｢あなたに何の関係があるか」とは答えの出ない問いを抱えて悩み苦しむことから解放する言葉なのです。よそ見をしないで、ちゃんと前を向いて歩きなさいということです。
２）人生に尊厳を与えてくださる言葉：「あなたは、わたしに従いなさい」という呼びかけは、｢あなた｣という存在を、特別の、固有の存在として呼び出す言葉です。確かに、この世界は、人に優劣をつけたがります。しかし､あなたの存在は､他人と比べようがないほど尊いのだ｡「あなたはわたしの目に尊く、重んじられる」(ｲｻﾞﾔ43:4 聖書協会共同訳)｡あなたの人生は、あなたしか生きられない。だから尊いのだ。
３）共におられるという約束の言葉：｢わたしに従いなさい｣とは、このお方は常に私たちの前にいて共に歩んでくださるということであり､｢わたしは決してあなたを離れない｣という約束でもあります。主イエスから目をそらすと、わたしたちはいろいろなものに心を支配されてしまいます。同じ現実であっても、主イエスが共にいてくださる現実であることを忘れないでいると、わたしたちは孤独感から守られます。自分の痛みや悲しみを主イエスが共に歩んでくださるものとして受け止めていくことができるのです。
結語：他人と比べることなく、あるいは若いときの自分とも比べることなく、自分が自分なりに、年令や置かれた状況に応じて、主に従っていけばよい。主イエスの言葉は、人と比べてよそみをしたり、過去をふりかえって懐かしむことから、わたしたちの心を解き放ちます。そこにこそ、本当の自由があります。そこにこそ、あなたにとっても最善の生き方が用意されています。それが神の栄光を現す生き方なのです。

前　　　奏　　　　－ 愛するイェスよ　－　Satkz
招　　　詞　　　　詩編 第６２編６－７節
賛　　　美　　　　５１　愛するイェスよ
主の祈り　　　
聖　　　書　　　　ヨハネによる福音書 第２１章１８－２２節（新共同訳新約 212頁）
祈　　　祷
黙　　　想
説　　　教　　　　「比較からの自由」　　　　　　　　小野 慈美 牧師
祈　　　祷
賛　　　美　　　　５１０ （１、３、４）主よ、終わりまで
献　　　金
感謝祈祷
賛　　　美　　　　９２　主よ、わたしたちの主よ
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小野 慈美 牧師
後　　　奏
分かち合い
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招詞:｢わたしの魂よ、沈黙して、ただ神に向かえ。神にのみ、わたしは希望をおいている。
神はわたしの岩、わたしの救い、砦の塔。わたしは動揺しない。」
(詩編62:6-7)

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