10月25日 午前10時30分より
メッセージ:「きょう食べるパンをください」
聖書:マタイによる福音書6章11節
説教者:小野慈美牧師
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「わたしたちに必要な糧を今日与えてください。(我らの日用の糧を今日も与えたまえ)」
1)食べることも信仰にとって重要なこと
「糧」を心の糧、霊的な糧、という意味で理解することもあります。心と体を分けることは可能ですが、分離することはできません。つまり、肉体を含むこの命が全体として大事なのであって、信仰は心の領域だけのことだと考えることは正しくありません。精神的な営みも、肉体をもっているからこそ成り立つのです。肉体を離れた精神とか心があるわけではありません。祈り、礼拝という行為も、体で行います。その体を支えるために食べる。だから、食べるということは、決して次元の低いことではないのです。イエス様も、人々に神の言葉を語ると共に、パンと魚の奇跡を通して、体の必要も満たしてくださいました。神ご自身が肉体を取ってこの世界に来てくださったということそれ自体が、肉体をも含めた人間の全存在を大事にしておられることのしるしです。
2)「我らの糧」:分かち合うことの大切さを自覚させる祈り
世界で多くの人たちの食糧が不足しています。しかし、その一方、余ってしまった食料を多量にごみとして廃棄しています。「我らの日用の糧をきょうも与えたまえ」と真剣に祈るならば、飢えている人がいる現実を放置し続けることに無関心であってはならないのです。食をおろそかにすることは、命をおろそかにすることにつながります。食をおろそかにする社会は、一人一人の人間の命をおろそかにする社会になっていきます。
3)箴言の言葉:「貧しくもせず、金持ちにもせず/わたしのために定められたパンで/わたしを養ってください。飽き足りれば、裏切り/主など何者か、と言うおそれがあります。貧しければ、盗みを働き/わたしの神の御名を汚しかねません。」(箴言30:8-9)
どうして「金持ちに」しないでくださいと祈るのでしょうか。それは、主を裏切り、主に感謝し、頼ることをしなくなるからです。日ごとの糧を与えたまえという祈りを真剣にしなくなるからです。一方、どうして、「貧しく」しないでくださいと祈るのでしょうか。貧しさゆえに、やむを得ず盗みをして、御名を汚すようなことにならないためにです。自分をも含め、貧しさの故に罪を犯すことから守ってくださいという祈りです。
きょうは、宗教改革記念礼拝です。ルターの改革以来、私たちは聖書を自分の言語で身近なものとして読めるようになりました。また、礼拝で、一般会衆も賛美することができるようになりました。今与えられていることを、当たり前のこととしてしまうのではなく、感謝しましょう。そして、その感謝をもって、食べることについても、神の御心にかなう生活ができることを祈り求めていきましょう。
前 奏 - 神はわがやぐら - J.C.バッハ
招 詞 詩編46編2、8節(下記)
賛 美 484(1,4) 愛の主イェスは
主の祈り
子ども説教 小野 慈美 牧師
聖 書 マタイによる福音書6章11節(新約p.9)
祈 祷
黙 想
説 教 「きょう食べるパンをください」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 377(1,4)神はわが砦
献 金 (※礼拝堂への入退場時にお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 29 天のみ民も
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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46:2 神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、
必ずそこにいまして助けてくださる。
46:8 万軍の主はわたしたちと共にいます。
ヤコブの神はわたしたちの砦の党。 (詩編46:2、8)
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