11月15日 午前10時30分より
メッセージ:「決して変わらないもの」
聖書:歴代誌上29章11-13節
説教者:小野慈美牧師
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私たちが唱えている「主の祈り」には、最後に「国と力と栄えとは、限りなく汝のものなればなり」という言葉があります。この部分は、後になって主の祈りに付け加えられたものであり、歴代誌上29章11節を典拠にしていると考えられています。「偉大さ、力、光輝、威光、栄光は、主よ、あなたのもの。まことに天と地にあるすべてのものはあなたのもの。主よ、国もあなたのもの。あなたはすべてのものの上に頭として高く立っておられる。」
これは、ダビデが、神殿の建築の準備が整ったときに、神を賛美したものです。すべては、神から与えられるものであり、神のものであることが高らかに宣言されています。その上で、主の祈りの「国と力と栄えとは、限りなくなんじのものなればなり」を見てみましょう。
1)国
国とは神の支配領域のことであり、神の国の支配原理は、正義、公正、愛です。「限りなく」とは、いつまでもという意味も持ちますが、変わらないという意味でもあります。神の支配は、この世の権力によってころころ変わるものではない。仮に、いっとき、あたかも神ならぬものが力をふるっているように見えても、それはいつまでも続くのではない。最終的なご支配は、限りなく神のものなのです。
2)力
神は、天地万物をお創りになりました。その偉大な神が実に小さなものにも心をかけていてくださる。神の力は、愛の力でもあります。神の偉大さは、小さきものにまで目を留めることがおできになることにあるのです。
3)栄え
私たちは、与えられている賜物を最大限、神の栄光のために用いるべきです。だから、妙な謙遜は間違っている。つまり、「自分のようなものは」といって卑下するのは正しくない。神が用いてくださるのであれば、喜んで賜物を生かす。神が崇められることを本音で求める姿勢さえ忘れなければ自分を誇る高慢から守られる。一方、自分よりも他の人が用いられるとき、ひがんだりねたんだりすることからも守られる。それが、「栄えはなんじのものなればなり」ということの一つの側面です。
4)限りなくなんじのものなればなり
これは「限りなくあなたのものでありますように」という祈りではなく、事実として、国も力も栄光もあなたのものなのですという宣言です。私たちが生きる世界は、神の支配が行き届いていないように見えるかもしれない。神の力よりの悪の力がはびこっているかに見える。神の栄光が辱められるような、人間世界の醜さが渦巻いている。しかし、その見える現実を超えてなお、神様の真実は貫かれているのだ。それが「限りなくなんじのものなればなり」という宣言です。この宣言を失うと、私たちは希望を失うのです。「真実など無いのであって、世間をうまく渡り歩いていくのが一番賢い生き方だ」。そういう声に飲み込まれないために、私たちは、希望をもって宣言するのです。
5)アーメン
「アーメン」はヘブライ語で、「確かに」「その通り」という意味です。「神の約束は、ことごとくこの方において『然り』となったからです。それで、わたしたちは神をたたえるため、この方を通して『アーメン』と唱えます。」(Ⅱコリント1:20)
イエス・キリストの存在、そして十字架と復活は、思想ではありません。まさに神様のお約束が、単なる口約束ではなく、「然り」となったのです。このお方を通して、見える現実がどのようであろうとも、希望を失わずに、神の真実にアーメンと言うことができるのです。アーメンとは、祈る自分自身の信仰の確かさではありません。「こう祈りなさい」(マタイ6:9)と言われた主イエスの確かさであり、この祈りを聞いていてくださる神の確かさです。私たちは、この確かさを信じて、祈り、アーメンと唱えるのです。
前 奏 - やさしい目が - Satkz
招 詞 詩編93編1-2節(下記)
賛 美 470 やさしい目が
主の祈り
子ども説教 寺田 千栄
聖 書 歴代誌上29章11-13節(旧約p.669)
祈 祷
黙 想
説 教 「決して変わらないもの」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 16(1,4,5)われらの主こそは
献 金 (※礼拝堂への入退場時にお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 27父・子・聖霊の
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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「主こそ王。威厳を衣とし/力を衣とし、身に帯びられる。世界は固く据えられ、
決して揺らぐことはない。御座はいにしえより固く据えられ/
あなたはとこしえの昔からいます。」(詩編93:1-2)
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