12月6日 午前10時30分より
メッセージ:「神がそこにおられるのに」
聖書:マタイによる福音書13章53-58節
説教者:小野慈美牧師
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主イエスが生まれ故郷に行かれたときの人々の反応が三つの言葉で表現されています。
1)人々は驚いた(53)
主イエスが会堂に入って、説教をしました。「人々は驚いた」のですが、素直な驚きではなかった。どこか遠くの人が偉くなり、脚光を浴びるのは、どうということはない。しかし、身近な人が急に偉い人になると、素直に受け入れられない。ついこの間まで、近くで大工をしていた人物です。この世界での権威はない。見えるお墨付きもない。おれたちと同じじゃないか。
2)人々はイエスにつまずいた(57)
「この人は、このような知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろう。」彼らは、自分たちと同じただの人がどうやってそんな力を手に入れたのだという考え方しかできない。しかし、神がごく普通の人としてこの世界に来られ、生活なさった、そこに隠された真理があるのです。
「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。」フィリピ2:6-7
神は僕となってご自身を示されたのです。そして、しばしばこの世のいと小さき者を通して真理を示されます。相手が誰であろうと、誰が語ろうと、真理は真理です。しかし、私たちは、見かけの大きさや華やかさを求めるために、真理を聞き逃し、神のみ業を見逃すのです。
3)人々は不信仰だった(58)
彼らは、自分の経験の中で理解できることだけを受け入れようとしました。つまり、心を開くことをしなかったのです。心を閉ざし、イエスの言葉やわざが神から来ていることを信じることができなかったのです。「神がそこにおられるのに」、それが見えなかったのです。
結 語
東方の博士たちが星に導かれ、たどり着いたのは、王の住む宮殿ではなく、貧しい夫婦とどこにでもいるような幼子の家でした。「これがはるばる旅をして捜し求めてきた王なのか。」しかし、そのとき、彼らは幼子に見つめられていることに気づいたのです。「あなたは私を誰と言うのか」と問いかけるような目。そして、少しも偉大さのない幼子の中に、神を見たのです。
私たちに起こる小さな出来事、小さな出会い、平凡な人との関わりを大事にしていくとき、思いがけないところに、神が人となられた主イエスのお姿が見えてくるのです。
今年のクリスマスは盛り上がり華やかさに欠けます。確かに寂しさはあります。でも、もし、今年のクリスマスを喜ぶことができないとしたら、私たちは去年まで何を喜んできたのでしょうか。華やかさが乏しいとクリスマスの喜びもしぼんでしまうのでしょうか。
水野源三さんは、幼いときの病気で、体の機能のほとんどを失い、話すこともできなくなりました。しかし、まばたきで意思を伝え、言葉を一文字一文字選んで、多くの詩を作りました。
「救いの御子の降誕を」 水野源三
一度も高らかにクリスマスを喜ぶ賛美歌を歌ったことがない
一度も声を出してクリスマスを祝うあいさつをしたことがない
一度もカードにメリークリスマスと書いたことがない
だけど、だけど、雪と風がたたく部屋で
心の中で歌い、自分自身にあいさつをし、まぶたのうらに書き
救いの御子の降誕を、御神に感謝し喜び祝う (「わが恵み汝に足れり 水野源三第一詩集」より)
トクベツ感のないところにこそ、立ち現れてくる恵みがある。ふだんと変わらない生活の中に、主イエスが近づいてきてくださるのです。今年のクリスマスにも私たちのところに来ておられる主イエスに「感謝し、喜び祝い」ましょう。「この人を見よ。」(讃美歌21 121番)
前 奏 - 主を待ち望むアドヴェント - Satkz
招 詞 詩編96編13節b(下記)
賛 美 242(2節を二回繰り返し) 主を待ち望むアドベント
主の祈り
子ども説教 太田 陽子
聖 書 マタイによる福音書13章53-58節(新約p.27)
祈 祷
黙 想
説 教 「神がそこにおられるのに」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 280(1,3,4)まぶねの中に
献 金 (※礼拝堂への入退場時にお捧げください)
感謝祈祷
聖 餐 式
賛 美 2020年主題讃美歌 神はあなたと共にいる (歌詞が開きます)
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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「主は来られる、地を裁くために来られる。
主は世界を正しく裁き、真実をもって諸国の民を裁かれる。」
(詩編96:13)
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