3月7日 10時30分より
メッセージ:「命を失ったら何になる」
聖書:マタイによる福音書16章21-28節
説教者:小野慈美牧師
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主イエスがご自分の死と復活を予言をなさったのに対し、ペテロは「主よ、とんでもないことです。そんなことがあってはなりません」(22)といさめました。主イエスは「サタン、引き下がれ。あなたはわたしの邪魔をする者。神のことを思わず、人間のことを思っている」(23)と、きびしく叱られました。ペテロ本人をサタン呼ばわりしているのではなく、ペテロを使って誘惑しようとするサタンに立ち向かわれたのです。それに続いて、弟子の生き方を示されました。
<弟子としての生き方>
「自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい」(24)。「自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのために命を失う者は、それを得る。」(25)
「命」ということばが、二つの意味で用いられています。「自分の命を救いたい」の「命」は、一般的な「命」です。生物としての命であり、地上での生活。「それを失い」の「それ」は、まことの命、永遠の命、神によって創られた人間本来の生き方。したがって、25節は、「地上的な命を最優先しようとするならば、まことの命を失うが、地上の命を主イエスに従うことに捧げる者は、まことの命、永遠の命を得るであろう」という意味です。永遠の命とは神との交わりです。私たちは、主イエスにとって価値ある存在だから、交わりを求めておられるのです。
<私たちの命の尊さ>
「人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか」(26)。私たちの命は全世界よりも尊い。だから、自分の命(神との交わりに生きるという最高の価値)を、他のものと取り替えてはなりません。サタンは、一見すばらしいこの世の価値に私たちの心を向けさせることによって、最高の価値から引き離そうとします。私たちの命は、イエス・キリストの命によって買い取られるほど尊いのです。その尊い命を安いものと引き替えてサタンに売り渡すな。「自分の命を買い戻すのに、どんな代価を払えようか」(26b)。もし、安いものと引き替えに売り渡したら、買い戻す手立てはないではないか。
<苦しみが恵み>
「あなたがたには、キリストを信じることだけでなく、キリストのために苦しむことも、恵みとして与えられているのです。」(フィリピ1:29)。主イエスに従うことは決して、楽ちんではありませんが恵みなのです。そのことを知るために、マタイ11:28-30を読みましょう。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」
「わたしの軛(くびき)」とは、主イエスが与えてくださる固有の使命。私たちが軛を負うときイエス様はどこにおられるのでしょう。後ろから指示を出しておられるのでしょうか。神が人となられたということは、私たちと同じになられたということです。そうであるならば、私たちが軛を担うとき、その軛の片方を主イエスが担っていてくださるのだと思うのです。そして、傍らにいて、語りかけながら歩んでくださる。
十字架やくびきが無くなったら、さぞかし、楽になるだろうなと思うこともある。そして、実際、御心であれば、取り除いてくださる重荷もあるでしょう。しかし、十字架や軛が、逆に、私たちを救うのです。迷い出し、命を失ってしまうことから守ってくれるのです。十字架、軛が私たちを担い、まことの命へ導いてくれるのです。
前 奏 - ああ主は誰がため - Satkz
招 詞 詩編34編9-10節(下記)
賛 美 298(1,2,4,5) ああ主は誰がため
主の祈り
聖 書 マタイによる福音書16章21-28節(新約p.32)
祈 祷
黙 想
説 教 「命を失ったら何になる」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 518 主にありてぞ
献 金 (※礼拝献金は、口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 “御言葉は道の光”(歌詞が開きます)
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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「味わい、見よ、主の恵み深さを。いかに幸いなことか、
御もとに身を寄せる人は。
主の聖なる人々よ、主を畏れ敬え。主を畏れる人には
何も欠けることがない。」(詩編34編9-10節)
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