6月6日 10時30分より
メッセージ:「神が悲しまれる“善行”」
聖書:マタイによる福音書6章1-4節
説教者:小野慈美牧師
※礼拝視聴にはパスワードが必要となります。お申し込みはこちら
画面内のフルスクリーンをクリックすると全画面になります。escキーで元に戻ります↑
<神の悲しまれる“善行”とは>
1節)善行は一般的には、良い事ですが、「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意をしなさい」と戒められています。それは偽善であり、神の悲しまれる“善行”だということです。「善行」と訳されている言葉は、「義」とも訳すことができ、神の前での正しさという意味です。つまり、表向きの行為が一般的に良い事かどうかではなく、その行為が神に対してどのような思いでなされているのかが大事だと言うことです。
2節)「偽善者」:もともとは「役者」の意味で悪い意味は無かったのですが、本心とは違うことを演ずる「偽善者」という意味で使われるようになりました。
3節)「右の手のすることを左の手に」知らせないというのは、実際にはあり得ないことです。それくらい「人の目」から、さらに「自分」からも自由でいなさいという意味です。偽善は、他者のための良い行いという形を取ってはいても、自分が注目され、自分が賞賛されることを目的としています。それは、誰かを自己目的のために利用することになるので、神は悲しまれるのです。
<真理はあなたたちを自由にする>
どうしたら、偽善から自由になれるのでしょうか。「イエスは…言われた。『わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする』」(ヨハネ8:31-32)。「真理」とはイエスご自身、イエスの言葉です。主イエスとの交わりが、人の評価から自由にするのです。
もう一つ、大切な主イエスの言葉は、「受けるよりは与える方が幸いである」(使徒20:35)です。与えること自体を喜んでいるのであれば、人からの評価に左右されないで喜ぶことができます。そして、与えることの究極は愛です。イエス・キリストがわたしたちに与えてくださったのもこの愛です。
<軽やかな愛と重苦しい愛>
①重苦しい愛とは相手に「いつか借りを返さなければいけない」というような義務感、負担感を感じさせ続けるとしたら、それは重苦しい愛です。それはしばしば自分をも縛ります。つまり、相手が返してくれない。ときには、報われないどころか、逆恨みされたり、悪者にされたりすることさえある。それは確かに辛いことです。しかし、そのことをいつまでもひきずることは、自分自身を束縛する。「何て恩知らずなんだ。いったいどれだけ面倒見てやったと思っているんだ。これだけやっているのに」というのは相手に貸しがあるという意識の裏返しです。貸しを返してもらわないと落ち着けないというのは、自分を不自由にします。
②軽やかな愛とは、相手に負担を与えない愛、自分自身も与えた愛から自由でいられる愛です。どうしたら、この軽やかな愛を生きることができるのでしょうか。それは主イエスを見上げることです。この軽やかな愛を真実に生きたお方、それがイエス・キリストです。主は、裏切られ、逆恨みされ、悪者にされたにもかかわらず、人々を赦しました。だから、わたしたちが報われない愛を経験するとき、主イエスはわたしたちの気持ちを良く理解してくださいます。そして、恩知らずなあの人、逆恨みをしているあの人のためにも主イエスは十字架についてくださったことを思い出させてくださいます。そして、忘れてはならないことは、主イエスの前では、わたしたち自身もまた、しばしば恩知らずであり、つぶやいている者だということです。それにもかかわらず、主イエスは、今もわたしたちを赦し続けておられるのです。
前 奏 -主なるイエスキリスト、我らを顧みて- J.S.Bach
招 詞 箴言21章2-4節(下記)
賛 美 12(1,4) とうときわが神よ
主の祈り (「讃美歌21」93-5 B 日本キリスト教協議会統一訳)
聖 書 マタイによる福音書6章1-4節 (新約p.9)
祈 祷
黙 想
説 教 「神が悲しまれる“善行”」 小野 慈美 牧師
祈 祷
賛 美 566 むくいを望まで
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
聖 餐 式
賛 美 “御言葉は道の光”(歌詞が開きます)
祝 祷 小野 慈美 牧師
後 奏
分かち合い
***************************************
「2 人間の道は自分の目に正しく見える。主は心の中を測られる。
3 神に従い正義を行うことは/いけにえをささげるよりも主に喜ばれる。 4 高慢なまなざし、傲慢な心は/神に逆らう者の灯、罪。」
(箴言21章2-4節)
■主の祈り (日本キリスト教協議会統一訳)
天の父よ
み名があがめられますように。
み国が来ますように。
みこころが天で行われるように 地上でも行われますように。
わたしたちに今日も この日のかてをお与え下さい。
わたしたちに罪を犯した者を ゆるしましたから、
わたしたちの犯した罪を おゆるし下さい。
わたしたちを誘惑から導き出して 悪からお救い下さい。
み国も力も栄光も とこしえにあなたのものだからです。
アーメン。
■ご意見・ご感想
よろしければ、礼拝視聴後にご意見・ご感想をお寄せください。
また牧師宛のメッセージは、牧師のみでお取り扱いさせていだきます。
当目的以外に利用いたしません。
ご意見・ご感想はこちら
〒221-0804
神奈川県横浜市神奈川区栗田谷42-43
TEL 045-323-2967
FAX 045-323-3979