9月5日(日)10時30分より
メッセージ:「失望に終わらない希望」
聖書:ローマの信徒への手紙5章1-5節(聖書協会共同訳)
説教者:小野慈美牧師
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<神との平和>
苦難に遭うとき、しばしば「これは神のバチではないか」という不安、恐れに陥ります。しかしパウロは言います。1節「私たちは信仰によって義とされたのだから、私たちの主イエス・キリストによって神との間に平和を得ています。」「義」とは神との正しい関係のこと、神様から良しと言っていただけることです。「神との平和」とは、神の前に恐れなく立つことができることです。それは「キリストのお陰」(2節)、「信仰による義」です。
ローマ3:28 「なぜなら、わたしたちは、人が義とされるのは律法の行いによるのではなく、信仰によると考えるからです。」ローマ4:25「イエスは、わたしたちの罪のために死に渡され、わたしたちが義とされるために復活させられたのです。」
神が受け入れてくださるのは、良い行いを積み重ねた結果としてのごほうびではない。主イエスが十字架の死によって、私たちの罪を赦してくださったからだ。また、主イエスは、復活によってご自身が神であることを示された。だから、「あなたの罪は赦された、義とされた」という宣言を安心して信じて良いのだ。
<苦難を罰だと恐れなくて良い>
「そればかりでなく、苦難をも誇りとしています。苦難が忍耐を生み、忍耐が品格を、品格が希望を生むことを知っているからです。」(5:3-4)。キリストのお陰で神に受け入れられているのならば、苦難を神のバチだと恐れなくてよい。むしろ苦難も神の御手の中で起こっていることと受け止め、忍耐して歩もう。そうするならば、苦難は、品格(練られた品性)を生む。喜ばしいとは思えない状況でも、神は恵み深いお方だという信頼を失わずに生きる。品格とは「苦難の中でも、やけにならない態度」です。この品格は希望を生み出します。
<希望の根拠は神の約束>
5節「この希望が失望に終わることはありません。私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」
希望は、「こうだったら良いのに」という願望とは違います。この希望は、「神は、ご自身の言葉・約束に対して真実なお方であるという信頼」です。これは失望に終わらない。
「わたしは自分にかけて誓う。わたしの口から恵みの言葉が出されたならば/その言葉は決して取り消されない」(イザヤ45:23a)。「死も、命も、・・・他のどんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです。」(ローマ8:38)私たちが神様から離れまいと必死にがんばるのではなく、神の愛が私たちを離さないというのです。そして「その言葉は決して取り消されない」のです。
<希望を持って生きる現実的な態度が忍耐>
何が起ころうと、あるいは期待通りのことが起こらなくても、私たちは既に神との平和を得ている。だから報われようと報われまいと、忍耐して生きることができる。
忍耐の一つの側面は、人間的に見れば中途半端と思えることに耐えること。この世界には白黒つけられないグレーなことがたくさんある。ところが私たちは、つい白黒はっきりさせたくなる。しかも自分の気が済むような形で白黒はっきりさせたくなる。しかし、現実的にはグレーなことをグレーなまま受け止めていかざるを得ないことが多い。
持つべきはユーモアのセンスです。「まっ、いっか」と言えることです。一生懸命やっても思い通りにいかないことがある。そのとき、いら立つのではなく、自分が神ではないことをわきまえて、思い通りにしようと、しゃかりきになることをやめる。「まっ、いっか」というのは、決して、諦めることではなく、やれることをやって神にゆだねる態度です。自分が最善だと思うことが神の最善とは限らないからです。
真実な神がすべてを支配しておられるのだという希望。最終的には、神は、ご自分の約束を裏切ることはないという希望。この「希望は失望に終わることがない」のです。
前 奏 -第1旋法による5声のプレアンブルム- M.ヴェックマン
招 詞 イザヤ45章22-23a節(下記)
賛 美 58(1,3) み言葉をください
主の祈り (「讃美歌21」93-5 B 日本キリスト教協議会統一訳)
聖 書 ローマの信徒への手紙5章1-5節 (聖書協会共同訳)
祈 祷
黙 想
説 教 「失望に終わらない希望」 小野慈美 牧師
祈 祷
賛 美 342(1、4) 神の霊よ、今くだり
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 “御言葉は道の光”(歌詞が開きます)
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
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22 地の果てのすべての人々よ/わたしを仰いで、救いを得よ。わたしは神、ほかにはいない。23 わたしは自分にかけて誓う。わたしの口から恵みの
言葉が出されたならば/その言葉は決して取り消されない。
(イザヤ45:22-23a)
■主の祈り (日本キリスト教協議会統一訳)
天の父よ
み名があがめられますように。
み国が来ますように。
みこころが天で行われるように 地上でも行われますように。
わたしたちに今日も この日のかてをお与え下さい。
わたしたちに罪を犯した者を ゆるしましたから、
わたしたちの犯した罪を おゆるし下さい。
わたしたちを誘惑から導き出して 悪からお救い下さい。
み国も力も栄光も とこしえにあなたのものだからです。
アーメン。
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