10月24日(日)10時30分より
メッセージ:「さあ、行きなさい」
聖書:ヨナ書1章1節-2章3節a、2章11節
説教者:浅輪一郎伝道師牧師
※礼拝視聴にはパスワードが必要となります。お申し込みはこちら
画面内のフルスクリーンをクリックすると全画面になります。escキーで元に戻ります↑
「さあ、行きなさい」とはどういうことなのかについて導きを求めます。
1,2節:ここでは人間の経験や行いが語られている訳ではなく、神様のヨナに対するご意思のみが示されています。神様のご意思とは、敵国ともいえる「ニネベに行きなさい」ということです。理由は「彼らの悪が神様の前に届いている」からです。悪=ラーアーという言葉には、災難/悩み/苦しみといった意味もあります。すると、2節全体はこのように訳すことも出来ます。「さあ、大いなる都ニネベに行って呼びかけなさい。なぜなら、彼らの悩みがわたしの前に届いているからである。」神様はあたかも敵国の民の悩みを癒やそうとしているとも聞こえるこのお言葉にヨナは背を向けます。
3節:ヨナは主から逃れます。逃れる/逃げるという言葉については、旧約聖書を振り返ると信仰の証人達さえもしてきたことであると分かります(創16:8, 35:1、出2:15、サム上19:12,18, 20:1, 21:11)。そしてヨナは神様からの命令とは正反対の海の方に逃げます。
4,5節:神様は大風を海に向かって放たれ、船は今にも沈没しそうです。船乗りたちは恐怖に陥り、それぞれの神に向かって助けを求めます。ここで恐怖に陥りと訳されているヤーレーという言葉は、旧約聖書の時代では、神様を「信じる」ことと同義であったと言われています。漢字では「畏れる」がしばしば用いられる言葉です。船乗りたちは恐怖に陥りますが、その恐怖はやがて神様への畏敬へと変わります。同時に船乗りたちは必死になって沈没を防ごうとします。一方ヨナは船底に降りていって眠ってしまいます。
6-9節:船長はヨナもヨナの神様に助けを求めるよう懇願します。人々はくじで、このラーアー=災難 /苦しみの責任の所在をはっきりさせようとします。くじはヨナに当たります。人々は「あなたは一体何者か」と詰問します。ヨナの応答はただ、大見得を切っているかのようにも聞こえます。しかし、どんなに大見得を切ってもヨナは、結局、神様から逃げ回っています。
10-12節:船乗りたちは、ヨナにどうしたらいいのかと問います。ヨナは、海を穏やかにする方法も、海が荒れている原因も「知っている」と言い切ります。
13-16節:一方で、何も知らない船乗りたちは、荒れ狂う海の中で、必死になって船を陸に戻そうとします。そして異邦人である船乗りたちは、天地万物のつくりぬしに向かいます。船乗りたちが、ヨナの言うとおりに海に放り込むと、荒れ狂っていた海は静まります。その後、船乗りたちは、「大いに主を畏れ、いけにえを捧げ、そして誓いを立てた」と記されていますが、これは、船乗りたちは「天地万物のつくりぬしを信じるようになった」ということと同じ意味でありましょう。
2章1節:神様は、神様に目を向ける船乗りたちを救われましたが、神様から目を背けてきたヨナにも、大きな魚を用いて救いの手を差し伸べます。ヨナは魚の腹の中から神様を仰ぎ、いよいよ祈りを捧げます。10節においてヨナは「神様に感謝の声をあげ、いけにえを捧げて、誓いを果たそう」と祈りを捧げたと記されていますが、これはヨナが異邦人の船乗りに倣って神様を仰いでいるかのような描写です。そして、ヨナは力強く宣言します。「救いは、主にこそある。」
11節:ヨナの宣言に呼応するかのように神様は命じられます。すると魚はヨナを「さあ、行きなさい」とばかりに陸地に吐き出しました。
今日の聖書箇所から私が導かれていることは、人が神様が望まれていることから目を背けて、「逃げよう、逃げよう」としている時には、「そこに平和はない」ということです。むしろ、神様の御支配に委ねようと決断した時に、「神様は新しい道を、真の平和を示して下さる」ということです。神様は、逃げて、逃げて来たヨナを捕えて、ヨナの元から離れませんでした。神様は、逃げよう、逃げようとしている私たちをも捕えて、進むべき道を示して下さっているのです。
前 奏 -主イエス・キリストよ、我らをかえりみて- G.ベーム
招 詞 詩編139編7-10節(下記)
賛 美 6(1,2) つくりぬしを賛美します
主の祈り
聖 書 ヨナ書1章1節-2章3節a、2章11節
祈 祷
黙 想
説 教 「さあ、行きなさい」 浅輪一郎 伝道師
祈 祷
賛 美 470(1,3) やさしい目が
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 88 心に愛を
祝 祷 小野慈美 牧師
後 奏
分かち合い
**************************************
どこに行けば あなたの霊から離れることができよう。どこに逃れれば、御顔を避けることができよう。天に登ろうとも、あなたはそこにいまし 陰府に身を横たえようとも 見よ、あなたはそこにいます。曙の翼を駆って海のかなたに行き着こうとも あなたはそこにいまし 御手をもってわたしを導き 右の御手をもってわたしをとらえてくださる。 (詩編139:7-10)
■ご意見・ご感想
よろしければ、礼拝視聴後にご意見・ご感想をお寄せください。
また牧師宛のメッセージは、牧師のみでお取り扱いさせていだきます。
当目的以外に利用いたしません。
ご意見・ご感想はこちら
〒221-0804
神奈川県横浜市神奈川区栗田谷42-43
TEL 045-323-2967
FAX 045-323-3979