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横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

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礼拝Worship

  メッセージ > 先週までの礼拝 > 2022年4月3日

先週の礼拝


4月3日(日)10時30分より
受難節第五主日礼拝
メッセージ:「不可解な選び」
聖書:マルコによる福音書3章7-19節
説教者:小野慈美牧師


※どなたでも視聴できます。

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Ⅰ)群衆と距離を置くイエス
 群衆が、病気を治していただくために押し寄せてき押しつぶされそうになったので、主イエスは船に乗って、群衆と距離を置きました。からだの癒しが第一の使命ではなかったからです。からだの癒しは、永遠のものではありません。人間が永遠に生きるために必要なのは、神の命の言葉、すなわち神があなたを創り愛しておられるという福音でした。
Ⅱ)12人の選びと目的
この福音を人々に伝えるために、主イエスは弟子たちを任命なさいました。「これと思う人々」(13)というのは、イエスが一方的に決断なさったということであって、彼らが優れていたからではありません。人間的に見れば、選びには何の原則もなく、気まぐれにさえ見えたでしょう。しかし、選びの目的は、はっきりしていました。それは①ご自分のそばに置いて主イエスの心を知らせるため。②宣教に遣わすため。③悪霊を追い出す権威を持たせるため、でした。
Ⅲ)ユダの選び 不可解な選び
主イエスが十二人を選ばれた時点で、「自分はやがて十字架につく。そのとき自分を裏切る役割が必要だ。」ということでユダを選んだのでしょうか。「このユダがイエスを裏切ったのである」と書かれていますが、これはあくまでも結果です。確かに、ユダは金と引き換えに、イエス逮捕の手引きをしました。しかし、裏切りという意味では、他の弟子たちも同じです。イエス逮捕の時には、皆逃げてしまったし、ペテロは主イエスの裁判の場で、イエスの仲間であることを問われたとき「あんな人知らない」と3回も否定しました。ペテロもユダも同じなのです。では、何が違ったのでしょうか。ユダは、自分の罪だけに注目し、神の愛を信じることができなくなり、自ら命を絶ちました。本来神がなす裁きを自ら行ったのです。それに対し、ペテロは悔い改め、自分の罪を嘆きつつも、裁きは主に委ねたのです。
 「不可解な選び」という題から、「主イエスはなぜユダを選んだのか」という問いを連想するでしょう。イエスはこのとき、ユダの裏切りを知っておられたのでしょうか。私は、この時点では知らなかったと考えます。主イエスは神でしたが、一方で人間でもあられたので、人間ゆえの制約もありました。だから、主イエスは絶えず祈り、父なる神の御心を求めたのです。そして御心に完全に従ったという点で罪を犯すことがはありませんでした。ゲッセマネの園で、「父よ、御心なら、この杯をわたしから取りのけてください」(ルカ22:42)と祈られたのは、十字架から逃れる可能性も考えておられたということです。しかし、十字架が父の御心であると示されたので、逃げることをなさらなかったのです。
 「イエスは、どうして、ユダを選ばれたのだろう」という問いは、どうして私が今ここにいるのだろうという問いとなってくるのです。つまり、「私はユダとは違う」とは言えないからです。これまでに何度となく、主の御心を悲しませるようなことをしてきたことでしょう。しかし、主イエスはユダを愛して選ばれたのと同じように、あなたを、私を、愛して選ばれたのです。私たちが選ばれるにふさわしいからではない。ただ、一方的な恵みによるのです。
Ⅴ)イエスの弟子として
 自分は選ばれて当然だなどとは思えないのに、主が選んでくださったという感謝に生き続けること。それが弟子としての生き方です。身近な人々に対し、主イエスがその人を見ておられるように見、主イエスが接するように接することです。敵意を生み出すあらゆる悪霊の誘惑と戦うことです。蔑みの心や、差別の心と戦うのです。ごく身近な家族や教会の仲間、私たちが出会うさまざまな人々に対して、どのように生きるかが日々問われています。

前   奏  -罪なき子羊-  J.S.バッハ
招   詞   詩編103編8-11節(下記)
賛   美   讃美歌21-155(1,2,4) 山辺に向かいて
主の祈り  
聖   書   マルコによる福音書3章7節-19節 (新約p.65)
祈   祷
黙   想
説   教   「不可解な選び」         小野慈美 牧師
祈   祷
賛   美   讃美歌21-516(1,3,5) 主の招く声が
献   金   (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛   美   讃美歌21-28 み栄えあれや
祝   祷                     小野慈美 牧師
後   奏
転入会式    東間克美・東間千鶴子
分かち合い

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「8主は憐れみ深く、恵みに富み、忍耐強く、慈しみは大きい。9永久に責めることはなく、とこしえに怒り続けられることはない。10主はわたしたちを罪に応じてあしらわれることなく、わたしたちの悪に従って報いられることもない。11天が地を超えて高いように、慈しみは主を畏れる人を超えて大きい。」(詩編103:8-11)


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