10月2日(日)10時30分より
メッセージ:「神は心を見る」
聖書:マルコによる福音書7章1-23節
説教者:小野慈美牧師
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序)信仰の表現は形を伴い、その形を整えることは大切です。それは、信仰の中身を豊かにしたいからです。しかし、形にこだわりすぎると、中身が忘れられるという本末転倒が起こります。形によって守ろうとした中身が失われるどころか、全く別物になってしまうことさえある。きょうの聖書の箇所は、そのようなことを問題としています。
1)宗教的な汚れ(1-5節)
ファリサイ派と律法学者たちがエルサレムからやってきました。そして、「弟子たちの中に汚れた手、つまり洗わない手で食事をする者がいるのを見」(2)て、「なぜ、あなたの弟子たちは…汚れた手で食事をするのですか」(5)とイエスに尋ねました。これは、保健衛生上の問題ではありません。ファリサイ人たちは聖書に書いていないことまで、さまざまな清めの規定を定め、それを守ることが神を喜ばせることだと考えていました。そして、形をきちんと守っている自分たちを誇り、守れない者を宗教的に汚れていると裁いていました。
2)神は、真実に神を礼拝する心を求める(6-13節)
それに対して主イエスは、イザヤのことばを引用し、あなたたちは、「人間の戒めを教えとしておしえ、むなしくわたしをあがめている」(7)と、彼らの形式主義を指摘されました。「むなしく」というのは、中身はからっぽだということです。つまり、どんなに形を整えても、神を真実にあがめる心が無くなってしまっているということです。
その一例として、親への義務を逃れるために「これは神に捧げるものだ(コルバン)」と言ってしまえば親の面倒をみなくてもよいことにしている。これは、「父と母を敬え」という戒めに反するではないかと主は言われます。
3)心の中から出てくるものが人を汚す(14-23節)。
「外から人の体に入るもので人を汚すことができるものは何もなく、人の中から出て来るものが、人を汚すのである」(15)。儀式的に手を清めないで食べても、所詮、食物は体の外に排泄されてしまう。むしろ、人の中から出てくるものが人を汚すのであり、それは、「宗教的偽善」であり、「悪い思い」なのだと主は言われます。
4)神は心を見る:神による罪の赦しこそが清め
私は牧師として皆さんの前に立つ前に、神の前に立たなければなりません。語る内容が偽善となっていないか。御言葉をとりつぐという形を取ってはいるが、自分の学識や、持っているものを見せびらかそうとしていないか。聞く人たちの賞賛を得ようとしてはいないかと問うています。
「自分に罪がないと言うなら、自らを欺いており、真理はわたしたちの内にありません。自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます」(Ⅰヨハネ1:8-9)
神は、人を汚す「悪い思い」を厳しく問題になさいます。しかしそれは、ただ責めるためではなく、赦し、清めるためです。神の前でかっこつけずに、神に対して、自分の罪を率直に認めるときに、私たちの心が開いてくるのです。そして、主イエスの十字架が罪を清めてくださることを信じるとき、開いた心に神様のいのちが、神様の霊が流れてきます。主の霊が、罪の赦しを確信させ、心を内側から整えていってくださるのです。
神の前で、正直に罪を言い表すなら、神は赦してくださり清めてくださいます。罪が赦され、神に受け入れられていることを知れば、人と比べて自分のほうがましだと誇る必要も、人をおとしめて自分を引き上げる必要もなくなります。こうして、偽善に走ることから守られ、人を悪く言うことから守られるのです。
前 奏 ― 愛するイェスよ ― J.S.バッハ
招 詞 詩編116編5-7節(下記)
賛 美 讃美歌21-51 愛するイェスよ
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛 美 ― み神のみわざは ― 聖歌隊
聖 書 マルコによる福音書7章1-23節 (新約p.74)
祈 祷
黙 想
説 教 「神は心を見る」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-527 み神のみわざは(1,2,4)
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
聖餐式
賛 美 2022年主題賛美歌「たゆまず祈りなさい」
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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主は憐れみ深く、正義を行われる。わたしたちの神は情け深い。
哀れな人を守ってくださる主は/弱り果てたわたしを救ってくださる。
わたしの魂よ、再び安らうがよい/主はお前に報いてくださる。 (詩編116:5-7)
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