11月6日(日)10時30分より
メッセージ:「愛は個別的」
聖書:マルコによる福音書 7章31―37節
説教者:小野慈美牧師
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<耳が聞こえず舌の回らない人の癒し>
主イエスの一行が異邦人の地からガリラヤに戻られると、人々が待っていました。
人々は耳が聞こえず舌の回らない人を連れて来て、その上に手を置いてくださるようにと願った。そこで、イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し、指をその両耳に差し入れ、それから唾をつけてその舌に触れられた。そして、天を仰いで深く息をつき、
これらの行為は、魔術的なものではなく、相手の苦しみに対する共感と、癒しの意図を伝えるためでした。天を仰いだのは、これから行なおうとしていることが、天の力によるものであることをお示しになるためでもあったのでしょう。「深く息をつき」とは、「うめく」とも訳せます。つまり、相手の心に心から共感なさったことの表現です。
そして、その人に向かって、「エッファタ」と言われた。「エッファタ」は、主イエスが日常用いていたアラム語の言葉です。福音書はギリシャ語で書かれていますが、著者は主イエスが実際に語った力強いことばの響きをとどめたかったのでしょう。すると、たちまち耳が開き、舌のもつれが解け、はっきり話すことができるようになった。イエスは人々に、だれにもこのことを話してはいけない、と口止めをされた。(35-36)
主イエスが救い主であられるのは、十字架の死によって、私たちの罪をにない、それによって、私たちが赦されるということによります。ですから、主イエスは御自分が単なる超能力者として知れわたること、そしてその力を用いて政治的解放者になって欲しいと人々から期待されることを拒否なさったのです。
<主イエスが与えようとしておられるもの>
私たちは、このお方に何を求めてもよいのですが、すべてが与えられるわけではありません。主イエスが最終的に与えようとしておられるものの妨げになるのであれば、主イエスは私たちの求めに応じようとはなさいません。しかし、どんな人でも、決して拒まれることのない求めがあります。それは、主イエスと共に生きる新しい命、すなわち、神に愛されていることを知って生きる命です。それをいただくためのヒントが記されています。「イエスはこの人だけを群衆の中から連れ出し」(33)。主イエスの愛は個別的です。その人ひとりを大切になさり、その人の痛みに心から共感なさった。主イエスは、結果的には多くの人を癒したけれど、決して十把ひとからげで、流れ作業でなさることはしなかった。あくまでも、その時その時一人一人に心を用い、その人に必要な助けを与えられたのです。癒しを御自分の力を示すための道具にしようとはしませんでした。
<私たちの応答>
これは、立場を逆にしてみれば、私たちはみな、一人一人神の前に立つことが求められているということです。自分が呼ばれていることを自覚し、自分が決断し、自分が従って行く。そこでこそ、主イエスと出会い、主イエスとの深い交わりに、すなわち救いに入れられるということが起こるのです。主イエスは、あなたをただひとりの、個別の人間として重んじてくださっています。そして、誰よりも、あなたのことを配慮し、あなたを助けようとしておられる。時に厳しく罪を示されるのも、あなたをいじめるためではない。あなたを愛するがゆえです。もし、主の声を聞くこと、そして、主を救い主として告白することを妨げるものがあるのだとしたら、主の前に立ちましょう。主イエスは、あなたの両耳に指を入れ、あなたの下に触れてくださいます。主の招きに応え、主の前に出ていくとき、主があなたの耳に指をいれ、あなたの舌に触れてくださって、わたしたちが「はっきり」(35)主を告白して生きることを可能にしてくださいます。
前 奏 ― ただ神により頼む者は ― J.L.クレープス
招 詞 詩編65編5節(下記)
賛 美 讃美歌21-17 聖なる主の美しさと(1,2,4)
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛 美 ― この世のすべては ― 聖歌隊
聖 書 マルコによる福音書7章31-37節 (新約p.75)
祈 祷
黙 想
説 教 「愛は個別的」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-407 この世のすべては (11月の賛美歌)
献 金 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
聖餐式
賛 美 2022年主題賛美歌「たゆまず祈りなさい」
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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いかに幸いなことでしょう/あなたに選ばれ、近づけられ/あなたの庭に宿る人は。恵みの溢れるあなたの家、聖なる神殿によって/わたしたちが満ち足りますように。
(詩編65:5)
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