1月29日(日)10時30分より
メッセージ:「老いて見きわめる」
聖書:ルカによる福音書2章22-38節
説教者:浅輪一郎伝道師
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「老いる」ということの意味への導きを、今日の聖書箇所から求めます。
登場人物
マリアとヨセフは当時の慣習に従って、生後40日たったイエス様をエルサレムの神殿に連れて行きました(22節参照)。当時、本来ならば「もっと高価なものを献げなければならない」という規定がありましたが、貧しい者には「これでいい」という規定もあり、それが24節で「マリアとヨセフはそれを献げた」と記されています。物語の登場人物としては、ここで献げ物を受け取る側つまり祭司が登場してきても良さそうなものですが、ここで祭司は登場してきません。その代わりにここで登場する人物、それが年老いたシメオンとアンナであります。二人は確かに年老いていました。しかしこの二人には信仰を持って「待ち望む」という力強さがありました。(25節、37節参照)。そして神様はまさにこの年老いた、しかし信仰を持って待ち望むという強さを持った二人に、二つの大切なことを伝えられます。
イエス様が救い主である
一つ目:「イエス様が救い主である」ということです。貧しい若い夫婦に託された幼子が、祭司さえも見向きしなかった幼子が、しかしシメオンを通して示されたこの幼子が、救い主であるということです。しかし神様は、この「救い」とは、人間がただただ動き回って、手に入れられるような喜びではないと、ましてや捧げ物を受け取るように簡単に手に入れられる喜びでもないと、そもそもこの救い主御自身が苦難の道を歩まれ、そこから初めてもたらされる救いであるということを、シメオンにお示しになります。そしてシメオンもそのことをイエス様の母親であるマリアに伝えます(34節、35節)。
救いは全ての人々にもたらされていく
二つ目:この「救いの知らせ」とは特定の人々だけにもたらされるものではなく、「全ての人々にもたらされていくものである」ということです(30-32節)。
「老いる」ということの意味
シメオンとアンナが生きていた時代、イスラエルは、ローマ帝国の支配下に置かれていました。小国であるイスラエルと比べたら、武力や権力や財力に恵まれた国などはローマ帝国に限らず他にもたくさんあったはずですし、信仰の対象もほかにもたくさんあったはずです。しかしそれでも、シメオンとアンナは、万物の創造主である神を信頼し続けました。イスラエルが慰められるのを待ち望み続けました。苦難から逃げることもなく、神殿から離れることもなく、断食をしたり、昼夜問わず祈りを捧げ続けました。そして、そのような力強い日々の積み重ねが、シメオンとアンナにとっては「老いる」ということであったのです。そしてその「老い」の中で、シメオンとアンナは初めて「イエス様が真の救い主である」ということが分かったのです。
さらに私たちはもう一度、シメオンとアンナに示された大切なことも思い起こしたいと思うのですが、それが「信仰と共に老いていくということは、神様から『して欲しい』と期待されている」ということなのです。そしてその神様から期待されていることとは、私たちも全ての人々に開かれている救いの知らせを広めていくということなのです。全ての人々に開かれているとは、信仰者の外の世界に目を向けて、肌の色、国籍、性別、年齢、信条の違いを超えていくということだけを意味していません。信仰者の中の世、つまり教会の中にも目を向けて、ここでもあらゆる違いを超えて、信仰生活を共に歩んで行くということなのです。
前 奏 ― しもべらよ、み声きけ ― 高浪晋一
招 詞 イザヤ書49章6b,6c節 (下記)
賛 美 讃美歌21-225 すべてのものらよ
主の祈り
賛 美 ― シメオンのうた ― 聖歌隊
聖 書 ルカによる福音書2章22-38節 (新約p.103)
祈 祷
黙 想
説 教 「老いて見きわめる」 浅輪一郎伝道師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-409 すくいの道を
献 金 (※礼拝献金は、入退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 2023年主題賛美歌「常に主を覚えて」
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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わたしはあなたを僕として/ヤコブの諸部族を立ち上がらせ/イスラエルの残りの者を連れ帰らせる。だがそれにもまして/わたしはあなたを国々の光とし/わたしの救いを地の果てまで、もたらす者とする。(イザヤ49:6b,6c)
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