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礼拝Worship

  メッセージ > 先週までの礼拝 > 2023年4月30日

先週の礼拝

4月30日(日)10時30分より
メッセージ:「エマオからの道」
聖書:ルカによる福音書24章13-35節
説教者:東間克美師

※どなたでも視聴できます。

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◆主イエスが復活された日、エルサレムからエマオに向かって二人の弟子が一連の出来事について話し合いながら歩いておりました。その時です。彼らの所に復活の主ご自身が近づいて来て一緒に歩き始められたのです。16節『しかし、二人の目は遮られていて、イエスだとは分からなかった』。二人の弟子は復活の主が傍らにおられても、主イエスであることが分かりませんでした。その原因は彼らの霊性の低下が内なる霊の目を閉ざしてしまって、人生の同伴者である復活の主を見ることを妨げてしまったのです。主は言われました。25節『ああ、物分かりが悪く、心が鈍く、預言者たちの言ったことをすべて信じられない者たち』。不信仰に陥っている二人の弟子に、復活の主はご自身の十字架の苦難と復活の栄光に関して聖書が指し示すことを説明されました。こうして二人の弟子は、復活の主ご自身による「聖書の解き明かし」によって、遮られ、閉ざされていた霊の目が開かれていくのです。
◆28節『一行は目指す村に近づいたが、イエスはなおも先へ行こうとされる様子だった』。二人の弟子の目的地はエマオでした。そして今、そこに着こうとしております。実はこの時、二人には2つの選択肢がありました。1つは「私たちはここで失礼します。どうぞお気をつけて旅を続けてください」と言って、一緒に歩いて来られたお方と別れを告げること。もう1つは御言葉にあるように「もう夕暮れになりますので、一緒にお泊りください」と言って、旅人を招き入れることです。二人の弟子は、復活の主を家に迎え入れるという「正しい選択」をしました。その結果、素晴らしい祝福に与ったのです。夕食が用意されました。30節『一緒に食事の席に着いた時、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱え、パンを裂いてお渡しになった』。注目すべきことは、本来は家長が行う食前の祝福を、主イエスがしておられるということです。ここに主客転倒がなされています。そして主イエスが裂かれたパンを手にした時、まさにこのお方が、十字架でご自身を献げられた復活の主イエスであることが「分かった」のです。二人はエマオ途上での出来事を振り返りました。32節『道で話しておられる時、また聖書を説明してくださった時、私たちの心は燃えていたではないか』。
◆復活の主が分からなかった二人の弟子、それは私たちの姿をも映し出しているのではないでしょうか。私たちが過去にこだわり後ろに目を向けているならば、その時、霊的な目は遮られて復活の主に出会うことは出来ません。言い換えれば、主イエスの復活という恵みの出来事が、私たちにとって何の力にもならない、喜びにもならないのです。主イエスの「復活」は私たちに2つのことを教えています。第1に、復活とはイエス・キリストと共に食卓を囲み、主に在る交わりが形成されることです。主イエスは二人の弟子と共に食事をなさいました。その時、彼らの霊の目が開かれ、主であることを知ったのです。第2は、復活とはイエス・キリストに在って、私たちは新たな生き方へと踏み出すことです。二人の弟子。彼らは絶望と落胆の中で、エルサレムを後にしてエマオにやって来ました。しかし、そのエマオに於ける食卓で復活の主に出会って、直ちにエルサレムにUターンをしました。つまり方向転換をしたのです。「方向転換」それは「悔い改め」です。彼らは復活の主に出会い、悔い改めへと導かれ、絶望と落胆から、喜びと希望へと「方向転換」をさせていただいたのです。二人は直ちにエルサレムに戻り、11人に事の次第を報告し、主が復活された喜びを共に分かち合いました。
◆私たちもまた人生に於いて、絶望や落胆の道を辿ることがあるかも知れません。もはや望みが絶たれたと思ってしまうような時に、十字架の死に勝利され復活されたお方が、私たちに近づいて来られ、御言葉によって養い励まし、食事を共にしてくださる。ここに私たちの希望と慰め、平安の根拠が示されております。絶望のエルサレムから希望のエマオ。二人の弟子はエルサレムに戻りました。それはエマオから始まったのです。そしてこの時エルサレムは、もはや絶望ではなく、喜びに満ち溢れたものとなったのです。
エマオからの道、それはイエス・キリストの十字架と復活を信じる信仰へと立ち帰ることです。そのことを確信して歩む時、私たちにとってエルサレムでの出来事、すなわち主の十字架と復活は、絶望ではなく、喜びと感謝、希望と慰めとなっていくのです。


前   奏    - 神のみ言葉は ―       C.S.ラング
招   詞   詩編37編23-24節(下記 聖書協会共同訳)
賛   美   讃美歌21-57(1,3,4) ガリラヤの風かおる丘で
主の祈り
聖   書   ルカによる福音書24章13-35節 (新約p.160)
祈   祷
黙   想
説   教   「エマオからの道」          東間克美師
祈   祷 
賛   美   讃美歌21-464 ほめたたえよう
献   金   (※礼拝献金は、入退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛   美   讃美歌21-24 たたえよ、主の民
祝   祷                     東間克美師
後   奏
分かち合い

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人の歩みは主によって確かなものとされ、その人の道を主は喜ばれる。
彼は倒れても、打ち捨てられることはない。主がその手を支えてくださる。
(詩編37編23-24節 聖書協会共同訳)


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