横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

先週の礼拝

5月7日(日）10時30分より
メッセージ：「一番偉い人とは？」
聖書：マルコによる福音書10章32-45節
説教者：小野慈美牧師

※どなたでも視聴できます。

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Ⅰ「偉くなりたい」という弟子たちの願い
主イエスは、これまでにも御自分の死と復活の予告をしていましたが、いよいよエルサレムへの最後の旅をするにあたり、再度、苦難の予告をします(32-34)。そのとき、ヤコブとヨハネの兄弟が、「あなたがメシアとして王座につくときには、私たちを王に次ぐ偉い地位につけてください」と願い出ました(35-37)。それに対して、主イエスは言われます。「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。このわたしが飲む杯を飲み、このわたしが受ける洗礼を受けることができるか」(38)と。「杯」「バプテスマ」は苦難のことです。彼らは「できます」(39)と言うのですが、そこには、「仮に苦難があるとしても、それさえ乗り越えれば、偉くなれる」という打算があるように思われます。そこで、主イエスは「確かにあなたがたは苦難を味わうことになるが、そのことが功績として認められて偉くなれるということではないのだ」(40)と言って、彼らの功徳思想を退けています。
このやりとりを聞いていた他の弟子たちは憤慨しました(41)。「自分だって、イエス様の弟子として負けず劣らずがんばってきた。偉くなる資格は自分にだって十分ある」と皆思ったのです。このような功徳思想は、知らないうちにキリスト者の中にも忍びこんできます。教会内での奉仕や献金を熱心にするからといって、神に偉くしていただけるわけではありません。奉仕や献金はあくまでも、神の愛に対する感謝の応答です。それなのに、もし私たちが自分のわざ(功徳)を誇り神からの見返りを求めるとしたら、もはや感謝の応答ではなくなり、神との愛の関係が壊れてしまうのです。
Ⅱ　偉くなることは仕えること　
主イエスは、弟子たちの願いを逆手にとって言われました。「偉くなりたい」ことが、「イエスの近くにいたい」ということならば、それはそれで結構だ。ただし、私の近くにいたいのなら、仕える者、僕になりなさい(42-44)。ただし、仕えるとは、かわいそうな人、自分よりも立場が下の人に対して、上から目線で何かをやってあげるというのとは全く違います。この世界の序列で劣っているとみなされる人、弱い立場の人であっても、神さまがお創りになった大切な人、高貴な人です。相手が高貴な人であれば、その人に仕え、僕になることができる。さらに、その原動力が45節に示されています。「人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」主イエスが十字架によって命をかけて自分に仕えてくださったことを本当に知った者が、高慢や打算から自由にされ、感謝と喜びをもって、他の人に仕えることができるのです。
Ⅲ　仕えることなど自分にはできない？　
「でも、自分は、自分の苦難を担うだけで精一杯で、とても他人のことなんか考える余裕なんてありません」と思う方もおられるかもしれません。確かに、生きていると、「どうしてこんなことが」と思うようなことが起こります。しかし、私たちの置かれているどのような現実も、主イエスから切り離されてはいないのです。どのようなところにも主は来てくださり、仕えて下さるのです。私たちの痛みや悲しみを理解して下さり、共に泣いてくださり、そして涙を拭って下さる。「いろいろあるよね。それでもなお、あなたの人生は尊い。その尊いあなたと私は一緒に生きるよ」とおっしゃってくださる。むしろ、さまざまな痛みを知ったことは、他の人の痛みを理解できるということであり、主イエスがあなたの傍らにいて支えてくださるように、あなたも、誰かのところに行って、告げることができるのです。「わたしも、主イエスに支えられて生きてきました。その主イエスがあなたをも支えてくださいますよ」と。


前　　　奏　　 － 新しい天と地を見たとき ―　　　Satkz
招　　　詞　　　詩編16編7-8節
賛　　　美　　　讃美歌21-354　天の神、祈ります
主の祈り　　 (｢讃美歌21｣ 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛　　　美　　 －讃美歌21-580 新しい天と地を見たとき－　聖歌隊
聖　　　書　　　マルコによる福音書10章32-45節　(新約p.82)
祈　　　祷
賛　　　美　　　讃美歌21-580 新しい天と地を見たとき(1,2,4)
黙　　　想
説　　　教　　 「一番偉い人とは？」　　　　　　　　小野慈美牧師
祈　　　祷　
賛　　　美　　　讃美歌21-469(1,3, 5)　善き力にわれかこまれ
献　　　金　　 (※礼拝献金は､入退場の際に､また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
聖　餐　式
賛　　　美　　　2023年主題賛美歌「常に主を覚えて」
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　 小野慈美牧師
後　　　奏
新生児祝福式
分かち合い

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7わたしは主をたたえます。主はわたしの思いを励まし/わたしの心を夜ごと諭して
くださいます。8わたしは絶えず主に相対しています。主は右にいまし/わたしは
揺らぐことがありません。(詩編16:7-8)


■主の祈り （日本キリスト教協議会統一訳）

天の父よ
み名があがめられますように。
み国が来ますように。
みこころが天で行われるように　地上でも行われますように。
わたしたちに今日も　この日のかてをお与え下さい。
わたしたちに罪を犯した者を　ゆるしましたから、
わたしたちの犯した罪を　おゆるし下さい。
わたしたちを誘惑から導き出して　悪からお救い下さい。
み国も力も栄光も　とこしえにあなたのものだからです。
アーメン。


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