5月14日(日)10時30分より
メッセージ:「叫びを聞いてくださる神」
聖書:マルコによる福音書10章46-52節
説教者:小野慈美牧師
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<バルティマイの信仰>
エリコにバルティマイという盲人がいました。彼は道端で物乞いをしていましたが、ナザレのイエスがお通りになることを耳にして、「ダビデの子イエスよ、私を憐れんでください」(47)と叫び続けました。主イエスが「何をして欲しいのか」と問うと、バルティマイは率直に願いを告げました。「主よ、目が見えるようになりたいのです」(51)。
主イエスは私たちの近くにおられます。しかし、私たちが傍観者でいる限り、関わりは生まれません。主イエスを呼び求めるときに、私たちは、傍観者から、当事者に変わるのです。主イエスは当事者として御自分と交わりを持つことを求めておられます。一歩踏み出して主イエスに歩み寄る時に、応えてくださるのです。また、「あなたの信仰があなたを救った」(52)の「信仰」とは、素晴らしい信仰ということではありません。「愚かで、罪深い自分には、叫ぶ資格などない」とあきらめるのではなく、神はこの愚かな私の叫びにも耳を傾けてくださると信頼する。自分がどのような者であろうと、遠慮せずに、大胆に神の慈しみに信頼する、それがバルティマイの「信仰」です。詩編作者も、遠慮せず神に呼びかけることを勧めています。「神よ、私の叫びを聞き、私の祈りに耳を傾けてください。3 心が挫けるとき、地の果てからあなたを呼びます」(61:2-3)。 「民よ、どのような時にも神に信頼し、御前に心を注ぎ出せ」(62:9)。
桜美林学園の創始者清水安三先生は、しばしばⅡコリント4:8を引用しました。「私たちは、四方から苦しめられても行き詰まらず、途方に暮れても失望せず(爲ん方つくれども希望を失はず:文語訳)」人間的には八方ふさがりに見える時でも、天は開いている。目を天に向けて祈るとき、そこには人間の叫びを聞いてくださる神がおられるのです。
<主イエスとの出会いの結果>
Ⅰ 見えるようになる
人間にとっての大きな辛さの一つは、孤独です。これは、物理的に一人であることではない。孤独とは「自分という存在がいてもいなくても関係ないと感じてしまうこと、誰も自分を気にかけてくれていないと感じてしまうこと」です。
主イエスは、盲人の叫びを聞いたとき、盲目の苦しみだけではなく、これまでの痛みや悲しみを共感なさった。さらに、彼が、人間としての尊厳を、他人からはもちろん自分でも認められないでいたことを、とても悲しまれた。バルティマイにとっては、主イエスが自分に心をかけてくださったことが、肉体の目が見えるようになったことよりも、大きなことだったのです。身体的不自由だけでなく、差別や偏見に苦しんでいる人たちの痛みに心から共感し、言われます。「あなたも大切な人だよ。自暴自棄になっちゃだめだよ。神様はいらない人間などお創りにならないよ。あなたは愛されているよ」と。そのことを示すための象徴的なしるしとして、この盲人を癒されたのです。主イエスの憐れみを知るということが、深い意味で「見えるようになる」ということなのです。
Ⅱ イエスに従う
目が見えるようになるということは主イエスが見えるようになることであり、同時にイエスに従う者となるということです。そして、イエスに従うことは、同情を求めたり、自己憐憫の中に沈み込んでいた今までの状況から脱出することです。そこには、今までとは違った困難があります。しかし、その困難にまさる大いなる喜びがあります。見えるようになるということは、神を賛美する者とされるということでもあります。
今置かれているその状況から、遠慮せず、大胆に、希望をもって、主を呼び求めましょう。主は、必ず、あなたにふさわしい仕方で、応えてくださいます。そして、あなたなりの仕方で、賛美しながら主イエスに従いましょう。
前 奏 -朝の喜び、風に目をさまして―
招 詞 詩編34編18-19節(下記)
賛 美 讃美歌21-580(1,3,4) 新しい天と地を見たとき
主の祈り
聖 書 マルコによる福音書10章46-52節 (新約p.83)
祈 祷
黙 想
説 教 「叫びを聞いてくださる神」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-280(1,2,4) 馬槽のなかに
献 金 (※礼拝献金は、入退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛 美 讃美歌21-25 父・子・聖霊に
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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18主は助けを求める人の叫びを聞き/苦難から常に彼らを助け出される。19主は打ち砕かれた心に近くいまし/悔いる霊を救ってくださる。(詩編34:18-19)
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