9月3日(日)10時30分より
メッセージ:「愛はめんどくさい?」
聖書:マルコによる福音書12章28-34節
説教者:小野慈美牧師
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一人の律法学者が「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか」(28)と尋ねました。
それに対し主イエスはこう答えました。「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、わたしたちの神である主は、唯一の主である。30 心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』31 第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』
神と隣人への愛。これは二つのことなのではなく、一つのことの二つの両面です。
1)神を愛するとは:神を正しく認識すること、神の意志に従おうとすること。
神を愛しなさいということは、その前提に、神に愛されているということがあります。十戒の前文には、「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である」(出20:2)とあります。ここには直接「神の愛」が語られているわけではありませんが、内容的には「私が、あなた方を選び、特別な愛で愛した」ということが示されています。だから、それ以後の十の戒めも、神に愛されるための「条件」なのではなく、既に愛されている者として、このような歩みをしてほしいという神の願いが書かれています。
神を愛するとは、情緒的なものではなく、神がどのようなお方であるかという認識であり、その御心に従おうという意志です。まず、神が私を愛して下さっているという喜ばしい事実を知ったので、その神が望んでおられることを自分も大事にしようという意思です。そして、神が最も望んでおられる事、それが「隣人を自分のように愛しなさい」という戒めなのです。
2)隣人を愛するとは:相手を尊重する意思、態度。
愛するとは、感情の問題ではありません。すなわち、好きになることではない。もし、愛することが好きになることだとすれば、敵を愛することなど不可能です。たとえ、嫌いな相手、立場の違う相手であっても、「この人も神様に愛されている尊い存在なのだ」ということを認めることです。自分が愛されていることを知ると、その同じ愛が、他の人にも注がれているのだということに気が付きます。他の人をも神に愛されている者として受け入れていくこと、それが隣人愛の原点です。
これは、原理としては、わかっても、現実には難しいことです。私たちが日々接する隣人の中には苦手な人も含まれます。好きな人とだけ関わっていれば良いのであれば、どんなに楽でしょう。しかし、関わることが本当にめんどうくさい。可能であれば、関わりたくない。そういう人が必ずいるものです。愛はめんどくさいのです。
3)自分を愛するとは:神に愛されている者として、自分を受け入れる。
ところで、私たちは神様にとってどのような者でしょう。きっと、かなり、めんどくさい存在なのではないでしょうか。神様はこのように思っておられるかもしれません。
「何度、同じ失敗をするのだ。どうして、祈ることをせずに、私に信頼することをせずに、先走って動いてしまうのだ。なぜ、私の時(神の時)を待てないのだ。どうして、私の約束を信じることができずに、自分で何とかしようとするのだ。」ところが、そのようにめんどくさい私たちを愛することをおやめにならないのです。
「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。愛する者たち、神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合うべきです」。(ヨハネの手紙一4:10-11)
自分が自分をどのように見ていようとも、あるいは自分の中にどのような汚点があろうとも、神様はわたしたちをまず赦し、愛していてくださることを知ることが大切なのです。そのような愛で神に愛されている者として、まず、自分を受け入れるのです。そのとき、「面倒くさい相手だけど、愛してあげなくては」という上から目線ではなく、神に愛されている尊い存在として、隣人を受け入れることへと促されるのです。
前 奏 - 装いせよ、おお愛する魂よ - G. A. ホミリウス
招 詞 イザヤ書45章21b-23a節(下記)
賛 美 讃美歌21-206 (1,2,3) 七日の旅路
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛 美 -讃美歌21-393 こころを一つに- 聖歌隊
聖 書 マルコによる福音書12章28-34節 (新約p.87)
祈 祷
黙 想
説 教 「愛はめんどくさい?」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-393 (1,2,3) こころを一つに
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式
賛 美 2023年主題賛美歌「常に主を覚えて」
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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21わたしをおいて神はない。正しい神、救いを与える神は/わたしのほかにはない。
22 地の果てのすべての人々よ/わたしを仰いで、救いを得よ。わたしは神、ほかには
いない。23 わたしは自分にかけて誓う。わたしの口から恵みの言葉が出されたならばその言葉は決して取り消されない。(イザヤ45:21b-23a)
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