10月15日(日)10時30分より
召天者記念礼拝
メッセージ:「追いかけてくる恵み」
聖書:詩編23編
説教者:小野慈美牧師
※どなたでも視聴できます。
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1)羊を守る羊飼いとしての神(1-4節)
1 主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。2 主はわたしを青草の原に休ませ/憩いの水のほとりに伴い3 魂を生き返らせてくださる。主は御名にふさわしく/わたしを正しい道に導かれる。
聖書の舞台であるパレスチナでは、雨季と乾季がはっきりわかれていて、5-10月は乾期で雨が降りません。日本の牧場のように、一面に草が生えている光景はパレスチナでは稀です。しかも草が生える時期は限られています。そこで、羊飼いは草を求めて移動しなければなりません。羊飼いは草や水のある場所を知っていて、羊たちの命を守るために季節や気候に応じて、「正しい道」に導いてくれるのです。
4 死の陰の谷を行くときも/わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。あなたの鞭、あなたの杖/それがわたしを力づける。
「死の陰の谷」とは、移動の途中で通らねばならない危険な場所の象徴でしょう。羊飼いは「鞭と杖」で羊を守ります。鞭は、獣たちから羊を守るために戦う道具で金具の付いたものです。また、羊は視力が弱いので、迷い出そうな羊の背中をたたいて方向を示すために、杖が使われます。このように、羊飼いは羊を守るために必死に動き回り、迷い出た羊を追いかけてくるのです。そして、主イエスは、実際に「良い羊飼い」として、この世に来てくださり、羊を救うために「命を捨て」てくださったのです(ヨハネ10:11)。信仰を持っていても、「死の陰の谷」を歩むこともある。そのときには、恐れ、うろたえます。しかし、逆説的ですが、羊飼いである主の御手の中では、安心して恐れて良いのです。恐れたり、不安になる自分を隠さず、みっともない、だらしない自分をそのまま委ねてよいと神様は言ってくださるのです。苦難の時に委ねることのできるお方がいる。だから「災いを恐れない」のです。
2)旅人を守る神(5節)
5 わたしを苦しめる者を前にしても/あなたはわたしに食卓を整えてくださる。わたしの頭に香油を注ぎ/わたしの杯を溢れさせてくださる。
砂漠には、テントを張って生活する人々の集団がいました。砂漠を旅する旅人にとっては、そのような人々が頼りでした。なぜなら、旅人はいつ強盗(わたしを苦しめる者)に襲われるかわからない。仮に強盗に襲われても、テントに住む人たちのところに逃げ込むと強盗たちも手が出せませんでした。そして、中東では、そのように逃げ込んだ旅人をもてなすことが習わしでした。「油を注ぎ」というのは、旅人を賓客としてもてなしてくれること。あるいは、傷を癒すために油をおしみなく塗ってくれることです。神は、砂漠で旅人を歓迎し守ってくれる人たちのように、神に逃れる者たちを退けず受け入れてくださるのです。
3)恵みで追いかけてくださる神(6節)
6 命のある限り恵みと慈しみはいつもわたしを追う。主の家にわたしは帰り生涯、そこにとどまるであろう。
それにもかかわらず、弱い私たちは、困難な時には、自暴自棄になったり、神から離れようとしてしまうことがあります。ところが、そのような時にも、神の「恵みと慈しみ」がいつも私を追いかけてくる。だから、繰り返し、私は、「主の家」に引き返す。というより、恵みが追いかけてきて、「さあ、私のもとに戻っておいで」と、引き戻してくれるのです。
既に天に召された信仰の先達は、私が悩みつまずくとき、主の道へ連れ戻してくれます(讃美歌21-385番、1節)。しかし、その先達たちを導いたのは他ならぬ主の恵みでした。信仰の先達たちは、本人たちがすばらしかったというより、その方たちも、「追いかけてくる神の恵み」によって生かされていたのです。そして、同じ恵みが、今の私たちをも追いかけてくださっているのです。
前 奏 - 主をほめたたえよ- Satkz
招 詞 哀歌3章22-23節 (下記)
賛 美 讃美歌21-151 主をほめたたえよ
主の祈り
聖 書 詩編23編 (旧約p.854)
祈 祷
黙 想
説 教 「追いかけてくる恵み」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-385 花彩る春を
献 金
感謝祈祷
賛 美 賛美歌21-390(1,4) 主は教会の基となり
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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22主の慈しみは決して絶えない。/主の憐みは決して尽きない。23それは朝ごとに新たになる。/「あなたの真実はそれほど深い。」(哀3:22-23)
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