横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

先週の礼拝

10月29日(日）10時30分より
メッセージ：「神様の『推し』はあなたです」
聖書：フィリピの信徒への手紙1章9-11節
説教者：小野慈美牧師
奏楽：賛美チーム

※どなたでも視聴できます。

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｢わたしは、こう祈ります。知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように｣(ﾌｨﾘﾋﾟ1:9-10)。
愛とは、知る力と見抜く力を土台として、本当に重要なことを見分けられることです。そして｢本当に重要なこと｣とは､主イエスが求めておられることと言えるでしょう。では、主は何を求められるのでしょうか。十字架につく前に主イエスは弟子たちに言われました｡
16 あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと、また、わたしの名によって父に願うものは何でも与えられるようにと、わたしがあなたがたを任命したのである。17 互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である」(ﾖﾊﾈ15:16-17)
１）選びは選ばれる側に根拠は無い
普通「選ぶ」という行為は、選択肢の中から、何かの基準でより良い物を選択することを意味します。ところが、主イエスの12弟子の選びの根拠は、主イエスの胸の内だけであって、人間的には何の基準も原則もないように思われます。主イエスの選びは役に立ちそうだから選ぶのではなく、選んだ者を用いようとなさる。その人がその人として最も良く生きることを願っておられるのです。
２）選びによる使命：勇ましい高尚なる生涯
しかし、選ばれたら使命が生じます。その使命は「愛の実を結ぶ」ことです。2019年12月アフガニスタンで殺された中村哲さんの愛読書は、内村鑑三の『後世への最大遺物』でした。内村は、人が一生を通して世の中に残しうるものとして、４つ挙げています。
①金(財産)、②事業、③思想、④勇ましい高尚なる生涯。このうち、最初の3つは誰でもが残せるものではないが、④勇ましい高尚なる生涯は、誰にでも残せると内村は語り、その生涯の特徴をこう述べています。
この世の中は、これは決して悪魔が支配する世の中にあらずして、神が支配する世界であるということを信ずることである。失望の世の中にあらずして、希望の世の中であることを信ずることである。この世の中は悲嘆の世の中でなくして、歓喜の世の中であるという考えをわれわれの生涯に実行して、その生涯を世の中への贈物としてこの世を去るということであります。その遺物は誰にも遺すことのできる遺物ではないかと思う。(「後世への最大遺物」p.61-62）
内村はさらに、アメリカの女学校の校長が、生徒たちに語った言葉を紹介しています。「他の人の行くことを嫌うところへ行け。他の人の嫌がることをなせ」(p.74)。
この言葉が中村哲さんの生き方にも影響しました。彼は、医師としてパキスタンに行き、その後、活動の拠点をアフガニスタンに移しました。アフガニスタンでは、病人を直すことよりも、病気の予防の方が先だと判断して、清潔な水を得るために井戸を掘り、食糧不足を解決するために水路を造り、砂漠を農地に変えました。知る力と見抜く力を伴う愛をもって、本当に重要なことは何かを考え抜いたときに、アフガニスタンではそれが「水」であることを見分けたのです。まさに、勇ましい高尚なる生涯でした。
あなたも「勇ましい高尚なる生涯」を生きることができます。神がこの世界を支配しておられることを信じるから、神が求めておられるものを第一とするのです。神が何よりも求めておられることは「互いに愛し合いなさい」です。神があなたを大切に愛してくださっていることを知るならば、他者も大切であることが分かり、そこから、他者に敬意を払う生き方が生まれるのです。誰にでもできることは、笑顔ととりなしの祈りです。隣人に笑顔で接し、誰かのためにとりなしの祈りをする。そのとき、あなたの生きる場が平和の源となります。神様はあなたを必要としています。神様の｢推し｣はあなたなのです。



前　　　奏　 　 － 静まって知れStill －
招　　　詞　　　詩編95編1-3節　（下記）
賛　　　美　　　さあ主にささげよう
主の祈り　　
証　　　し　　　
賛　　　美　　 マジェスティ
聖　　　書　　　フィリピの信徒への手紙１章9-11節　(新約p.361)
祈　　　祷
黙　　　想
説　　　教　　 「神様の『推し』はあなたです」　　　小野慈美牧師
祈　　　祷　
賛　　　美　　　もうふりむかない
献　　　金　　
感謝祈祷
賛　　　美　　　2022年主題賛美歌「たゆまず祈りなさい」
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　小野慈美牧師
後　　　奏
分かち合い

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1 主に向かって喜び歌おう。救いの岩に向かって喜びの叫びをあげよう。
2 御前に進み、感謝をささげ／楽の音に合わせて喜びの叫びをあげよう。
3 主は大いなる神／すべての神を超えて大いなる王。（詩編95:1-3)


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