12月10日(日)10時30分より
アドヴェント第2主日礼拝
メッセージ:「身を低くする神」
聖書:フィリピの信徒への手紙2章3-11節
説教者:小野慈美牧師
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<交わりを妨げるもの:利己心、虚栄心>
パウロは、獄中から教会が一致することを求め(1-2)、具体的な勧めをしています。
3 何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、…5それはキリスト・イエスにもみられるものです。
利己心、虚栄心、これが聖書のいう罪です。罪を犯すとき、人はユーモアを失っています。ユーモアとは自分を相対化して笑えることです。自分を笑えないから、物事を深刻にし、相手との関係も壊すのです。何かを指摘されると、向きになって言い訳をする。負けまいとして弱論強弁する。個人も、国家もです。相手より優位に立ちたいと思うから、つい他人を低く評価したくなります。虚栄心から自由になって、「相手を自分より優れた者と考え」(3)ることのできる秘訣は何でしょうか。パウロは、キリスト・イエスにもみられるものです(イエス様を見ればいいんだよ)と言うのです。そして当時歌われていた賛美歌をの歌詞を引用しました。6-11節は「キリスト賛歌」と呼ばれます。
<キリストのへりくだり>
6 キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、7 かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、8 へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。
一番偉い立場の人が末席に座ってしまった。そしたら、だれが一番上座にふさわしいかと競い合うことが恥ずかしくなります。役割の責任や使命の違いはありますが、それは人間としての上下ということなのではありません。それが分かれば、自分の立場や、メンツに固執して、ユーモアを失うことから守られます。
通常の人間関係では、恩を与えた側は、いつ返ってくるのかと絶えず気にしますし、恩を受けた側も、返さなくちゃいけないというプレッシャーを感じます。始めから恩返しを前提しているような関係は、お互いを不自由にします。返さなくても重荷にならないような愛を与えられるとき、軽やかに感謝の表現をすることができるようになるのです。
へりくだるというのは、自分より立場の下の人に対して謙虚に振舞うというような小手先のことではありません。他の人との比較ではなく、神の前で、自分は罪赦されて生かされている者なのだという自分の本当の姿を知るということです。
<偉大さを捨て身を低くした神>
人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである(マルコ10:45)。
神様は、わたしたちの罪のために独り子をこの世界に送ってくださり、その独り子は偉大さを捨て、外ならぬあなたのために命を捨ててくださった。逆説的ですが、このへりくだりにこそ、イエス様の栄光があるのです(9-11)。この逆転がわからないと、イエス様はわからない。大きいこと、力を持つことこそ価値があると考え、小さいこと、力がないことは、意味がない、生きる価値がないと考えるような生き方をしている者はイエス様から離れていってしまうということです。
偉大さを捨てた神。それが、わたしたちの神です。この神が私たちを愛し、いつも共におられることを知るとき、悲しみや苦しみは、決してあってはならないものなのではなく、むしろ主イエスとの出会いの入口となるのです。なぜなら、苦しみや悲しみがあるところに主は寄り添ってくださるからです。
前 奏 - 「起きよ」と呼ぶ声 - J.G.ヴァルター
招 詞 イザヤ書11章1-2節(下記)
賛 美 讃美歌21-241 来たりたまえわれらの主よ(1,2)
主の祈り
聖 書 フィリピの信徒への手紙2章3-11節 (新約p.362)
祈 祷
黙 想
説 教 「身を低くする神」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-248 エッサイの根より
献 金
感謝祈祷
賛 美 讃美歌21-259 いそぎ来たれ、主にある民(1,4)
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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1エッサイの株からひとつの芽が萌えいで その根からひとつの若枝が育ち
2その上に主の霊がとどまる。知恵と識別の霊、
思慮と勇気の霊、主を知り、畏れ敬う霊。(イザヤ11:1-2)
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