1月14日(日)10時30分より
メッセージ:「自信ではなく主信」
聖書:マルコによる福音書14章22-31節
説教者:小野慈美牧師
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<つまずきの予告>
主イエスが十字架につく前の晩、イエスは弟子たちに「あなたがたは皆私につまずく」(14:27)と言われました。つまずくとは、裏切ることです。ペトロが、「たとえ、みんながつまずいても、私はつまずきません」(29)と答えると、主イエスは、断言します。「はっきり言っておくが、あなたは、今日、今夜、鶏が二度鳴く前に、三度私のことを知らないと言うだろう」(30)。ペテロも意地になって言います。「たとえ、御一緒に死なねばならなくなっても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません。」(31)
<驚くべき恵み>
イエス様は、このとき、どのような目でペテロを見ておられたのでしょう。おそらく、ペテロの裏切りを告げた時もその目は「それでも私はあなたを愛するよ」と語っておられたはずです。その根拠は、「わたしは復活した後、あなたがたより先にガリラヤへ行く」(28)という言葉です。ヨハネ福音書には、復活したイエス様がガリラヤ湖畔で弟子たちに現れ、ペテロに対して、「あなたはわたしを愛しているか」と三度お尋ねになった出来事が記されています。十字架の前のペテロには、「自分こそイエスさまの一番弟子だ」という自信がありました。しかし、ガリラヤ湖でのペテロは、むしろ、弟子の中で一番情けない男だと思っていたことでしょう。しかし、それでもペテロは正直な思いを告白します。(イエス様、私にこのようなことを言う資格はないのですが、それでも)「主よ、わたしがあなたを愛していることはあなたがご存知です」と。そのペテロに対して、イエス様は「わたしの羊を飼いなさい」と教会の指導者としての使命を与えたのです。ペテロが偉大であったからではなく、ペテロをも愛して生かしてくださったイエス様の愛が偉大だったのです。信仰とは、自分が神の愛にふさわしいから愛されているのではなく、全くふさわしくないにもかかわらず愛されていることに気づくことです。ここに、信仰の本質があります。この神の愛はまさにAmazing Grace(驚くべき恵み)なのです。
<立ち直りの約束>
そして、このペテロに対する愛は、私たちにも約束されています。「これは、多くの人のために流される私の血、契約の血である。」(24) 主イエスの十字架は、ペテロのそして私たちの罪を赦すための死であったのです。ルカによる福音書では、同じ場面でイエス様はペテロにこのように言われました。「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい」(ルカ22:31-32)。この場合の「信仰」とは、自分は大丈夫という自信ではなく、どんなことがあっても自分を見捨てないというイエス様の変わらぬ愛に対する信頼のことです。自分が自分をあきらめたくなるようなときでも主イエスは私たちをあきらめたまわない。ここに希望があります。
人生の試みに負けたり、挫折してしまうこともあります。しかしイエス様はそのような私たちのためにこそ、十字架につかれました。既に赦していてくださり、愛し続けてくださり、立ち直って新しく生きることを願っていてくださいます。「あなたのために、信仰が無くならないように祈った」。ペテロに語られたこの言葉は、今も私たちに対する約束として語られています。自分に絶望したくなるときこそ、主に信頼するのです。
前 奏 - 古い年は行く - J.S.バッハ
招 詞 エフェソの信徒への手紙3章16-17節(下記)
賛 美 讃美歌21-419 さあ、共に生きよう(1,2,4,5)
主の祈り
聖 書 マルコによる福音書 14章22-31節 (新約p.91)
祈 祷
黙 想
説 教 「自信ではなく主信」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌54年版-249 われつみびとの(1,3,4)
献 金
感謝祈祷
賛 美 讃美歌21-29 天のみ民も
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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16どうか、御父が、その豊かな栄光に従い、その霊により、力をもってあなたがたの内なる人を強めて、17信仰によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者としてくださるように。 (エフェソ3:16-17)
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