7月7日(日)10時30分より
メッセージ:「身をかがめる神」
聖書:詩編113編
説教者:小野慈美牧師
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Ⅰ 主は、賛美される神
ハレルヤ(1)の「ヤ」は、聖書の神の名前ヤハウェの略です。ヘブライ語で神一般を表わす場合には、エールあるいはエロヒームという言葉が使われ、「神」と訳されます。そしてイスラエルの神の名であるヤハウェは「主」と訳されます。私たちが、毎週集うのは、漠然とした神ではなく、ヤハウェという名をもつ人格的な神を礼拝し賛美するためです。過去の信仰者たち、そして、これから生まれてくる信仰者たちと共に今よりとこしえに(2)、また、日の昇るところから日の沈むところまで(3)世界各地の多くの主の僕たちと共に時間と空間を超えて主を賛美するのです。
Ⅱ 主は、身をかがめる神
その主はなぜ賛美されるのか。それは、ヤハウェは、いと高きお方でありながら、低く下って(6)天地を顧みてくださるからです。「低く下って」とは、「はいつくばって」というような意味です。主は、天の高いところから私たちを見下しておられるのではなくて、私たちが一番低いところで、苦しみのどん底にいる時に、そこにも降りてきてくださる。私たちが経験するあらゆること、私たちの心の中にある、嘆きや叫びを、高いところから傍観するのではなく、降りてきて、見て、聞いてくださるのです。
Ⅲ 主は、起こしてくださる神
7 弱い者を塵(ちり)の中から起こし乏しい者を芥(あくた)の中から高く上げ8 自由な人々の列に、民の自由な人々の列に返してくださる。9 子のない女を家に返し、子を持つ母の喜びを与えてくださる。ハレルヤ。
「自由な人々」(8)は、「高貴な人々」とも訳せます。「芥」は、ごみを焼いた灰の捨て場のことで、様々な理由で社会からはじき出された人たちが身を寄せ合っていた所のようです。「塵」や「芥」は、無価値な者の象徴です。そういう扱いを受けている人を、主なる神は「高貴な人々」と同じ席に座らせてくださるというのです。また、子を生まない女性は離婚されても文句を言えない社会でした。離縁された女性たちの悲しみを主はご覧になり、彼女たちを守り、神の家族の一員としての立場を与えてくださるのです。
このような神の愛に通じる出来事を思い出します。潮来幼稚園での一コマです。一人の女の子が、しゃがみこんでしくしく泣いていました。すると友だちの女の子が、しゃがんで「〇〇ちゃん、どうしたの。どうして泣いてるの」と尋ねました。それでも下を向いたままなので、その友だちは、こんどは顔を床につけ下から覗き込んで、「〇〇ちゃん、どうしたの」と尋ね続けたのです。泣いている女の子は、下から見上げる友だちと目があったのでしょう。言葉のやりとりはありませんでしたが、泣きやみました。悲しい原因がなくなったわけではないけれど、自分が孤独ではないことを知って、慰められたのでしょう。顔を上げました。お友だちが手を取って「一緒に遊ぼう」と起こすと、二人で外に出て行きました。
人となられた神である主イエスは、人間のことを我が事として分かってくださる神です。主イエスこそ、賛美される神であり、身をかがめる神であり、起こしてくださる神です。詩編113~118編は、過越祭の食卓で歌われました。113-114編を食事の前に、115-118編を食後に歌いました。主イエスも十字架につく前に、この詩編113編を歌ったでしょう。主イエスは、まさに過ぎ越しの子羊として、ご自分の命をささげてくださいました。それは、今、ここで礼拝をしている私たちのところにも身をかがめてきてくださり、起こしてくださるためでした。ですから、私たちは主イエスの名を賛美しながら、生きるのです。
前 奏 -主イエス・キリストよ、我らを顧みて- J.S.バッハ
招 詞 フィリピの信徒への手紙 2章6-8節(下記)
賛 美 讃美歌21-211 朝風静かに吹きて
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛 美 - 平和を求めよう - 聖歌隊
聖 書 詩編113編 (旧約p.954)
祈 祷
賛 美 讃美歌21-578 平和を求めよう
黙 想
説 教 「身をかがめる神」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-513 主は命を
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式 (「教会の約束」を唱和 )
賛 美 2024年主題賛美歌 作曲:鈴木敦子
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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6キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、7 かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、8 へりくだって、死に至るまで、それも
十字架の死に至るまで従順でした。 (フィリピ2:6-8)
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