11月3日(日)10時30分より
メッセージ:「あなたの善意は神の御心ですか?」
聖書:ローマの信徒への手紙12章1-2節
説教者:小野慈美牧師
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Ⅰ 何が神の御心か
あなたがたはこの世に倣ってはなりません。むしろ、心を新たにして自分を変えていただき、何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるようになりなさい。(ローマ12:1)
キリスト者は、この世の流行や明らかに神に反する思想に流されてはいけない。とはいうものの、私たちは、当然、生まれ育ってきたこの世の価値観に大きく影響を受けています。だから、この世の価値観と全く無関係に生きることなどできません。では「この世に倣うな」とはどういうことでしょうか。それは、心の根底で神の御心を求める態度を持ち続けることです。つまり、実際の行動としては、他の人と同じような選択をするにしても、神の御心を祈り求めつつ行うのです。自己満足の「善意」ほど、やっかいなものはありません。求められてもいないのに、おせっかいをする。つまり、相手のためではなく、自分がポイントを稼ごうとして、相手に関わる。これは善意の押し付けであり、神の御心ではありません。
そこで問うことは、これは、神が求めておられることか、それとも善意という名のもとで、自分の点数稼ぎをしていることなのかです。キリスト者は、自分の善意を神の御心と同じと考えがちですが、罪とは自己中心性です。だから独りよがりの善意は罪なのです。
主を畏れることは知恵の初め(箴言9:10)という言葉があります。思いついたことをすぐ口にしたり動いたりしてしまうのは知恵のないしるしです。知恵とは、自分が良いと思うことではなく、何が神の御心であるかをわきまえることです。それが、主(神)を畏れることです。
Ⅱ なすべき礼拝とは
1 自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそ、あなたがたのなすべき礼拝です。(ローマ12:1)
私たちが、日曜ごとに礼拝するのは、自分が何者であるかを確認するためです。つまり、私が主人公なのではなく、神が主人なのだ。自分の全存在を神にお献げする。それが礼拝の大切な要素です。自分にとって何かためになることを勉強しようというのではなく、自分をお献げし、神を礼拝することによって、私たちは本来の生き方へと整えられるのです。
「主の祈り」で「御心の天になるごとく地にもなさせたまえ」との祈りをするとき、まず、私自身が神様の御心を求め、御心に従って生きる者とさせてくださいと願います。そのような一人一人が、この世界に遣わされていくことで、御心が地にも行われるようにという祈りが広がっていくのです。
Ⅲ 大胆に罪を犯しなさい
宗教改革者のルターはこのような言葉を残しています。罪人でありなさい。大胆に罪を犯しなさい。しかし、もっと大胆にキリストを信じ、喜びなさい。
罪を犯すことを勧めているわけではありません。私たち人間は罪を犯さざるをえない存在であることを知りなさい、しかし、それ以上に、キリストの救いの恵みに感謝しなさいという趣旨を語っています。「罪人」とは、悪人という意味ではありません。むしろ、私たちは善意のつもりでも罪を犯すことがあることを知りなさい。しかし、そこで、びくびくして何もしないのではなく、神の前で生きなさい。それでも罪を犯す。しかし、神の前で犯す罪は赦される。そのことを大胆に信じて喜びなさいというのです。
これから、聖餐にあずかります。この礼拝の中で、過去の罪に気づかされた方もおられるかもしれません。そこで沈み込むのではなく、その罪をこそ赦すために主イエスが十字架についてくださったことを知って、喜びなさい。聖餐は、罪を知り悔い改めの涙をときです。と同時に、その罪が完全に許されたことを知り感謝の涙を流すときです。
前 奏 - 主イェスよ、われらに - J.S.バッハ
招 詞 箴言16章2-4a節(下記)
賛 美 讃美歌21-151主をほめたたえよ
主の祈り (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛 美 - 大地よ、星々よ - 聖歌隊
聖 書 ローマの信徒への手紙12章1-2節 (新約p.291)
祈 祷
賛 美 讃美歌21-550大地よ、星々よ
黙 想
説 教 「あなたの善意は神の御心ですか?」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-512主よ、献げます(1,3,4)
献 金
感謝祈祷
聖 餐 式 (「教会の約束」を唱和 )
賛 美 2024年主題賛美歌 作曲:鈴木敦子
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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2人間の道は自分の目に清く見えるが 主はその精神を調べられる。
3あなたの業を主にゆだねれば 計らうことは固く立つ。
4主は御旨にそってすべての事をされる。(箴16:2-4a)
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