横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

先週の礼拝

1月5日(日）10時30分より
新年礼拝
メッセージ：「見よ､新しいことをわたしは行う」
聖書：イザヤ書43章16-20節
説教者：小野慈美牧師

※どなたでも視聴できます。

画面内のフルスクリーンをクリックすると全画面になります。escキーで元に戻ります↑



＜昔のことを思いめぐらすな＞
イスラエル民族は、紀元前５８７年にバビロニアによって滅ぼされ、主だった人々は都バビロンに連れていかれました(バビロン捕囚)。この状況の中でイスラエルの民は希望を失っていました。その時一人の預言者が現れ告げます。
16 主はこう言われる｡海の中に道を通し恐るべき水の中に通路を開かれた方17 戦車や馬､強大な軍隊を共に引き出し彼らを倒して再び立つことを許さず／灯心のように消え去らせた方。
これは、紀元前13世紀に起こった出エジプトを語っています。その当時、イスラエルの民はエジプトの奴隷でしたが、モーセに導かれ、海の中に道ができ向こう岸にたどり着きました。一方、追いかけてきたエジプトの｢戦車や馬、強大な軍隊｣は、海の中に沈んでしまいました。
この偉大な神の御業が語られた後に不思議な言葉が続きます。
18 初めからのことを思い出すな。昔のことを思いめぐらすな。
イスラエルの民が、昔のことを思い出しているのは、生ける神に対する信仰の故ではありませんでした。むしろ、かつては、神は偉大なことをなさったのかもしれないが、今はもうだめだとあきらめていたのです。そのような民に対して預言者は告げます。「昔のことを語ることが悪いのではない。しかし、現在のみじめさを忘れるために、”昔は良かった”ということは正しくない。あの時、あの所で、神はあの状況にふさわしいしかたで、大きな救いのわざをなしてくださった。その神がこう言われる。」
＜新しいことをわたしは行う＞
19見よ､新しいことをわたしは行う。今や､それは芽生えている。あなたたちはそれを悟らないのか。わたしは荒れ野に道を敷き、砂漠に大河を流れさせる。20 野の獣、山犬や駝鳥もわたしをあがめる。荒れ野に水を、砂漠に大河を流れさせわたしの選んだ民に水を飲ませるからだ。
かつてあの大きな救いのわざをなしてくださった神は今も生きておられ、新しいことをしようとしておられる。この預言がなされたときには、人々はまだ囚われの身でした。しかし､この後しばらくして､ペルシャがバビロニアを滅ぼし、バビロニアで捕われていた人々は祖国に帰ってよいという解放の宣言が為されました。バビロニアから故国カナンの地に向かって、神は､荒れ野に道を敷き、砂漠に大河を流れさせるようにして、道を整えてくださる。実際の解放はまだ起こっていないけれども､あの出エジプトを導かれた神は新しく道を開いてくださる。あきらめずに､その約束を信頼しようではないかという呼びかけです。神様のお約束は信頼に足るものです。私たちが「もうだめだ」と思うようなところから、神様の新しいみわざが始まります。
今私たちの前にあるのは荒れ野や砂漠のような状況に見えるかもしれない。実際、信仰を持って生きることは、表面的にらくちんな生き方を保証されることではありません。荒れ野や砂漠もあるでしょう。しかし、そこにおいても、いや、そこにおいてこそ、いのちの水を与えてくださるという約束があるのです。
＜私たちへのメッセージ＞
私たちも、しばしば、昔を思い返しては悔やみます。しかし、昔のことを思いめぐらしてばかりいることは、今を生きることを妨げます。「あのとき、あのことをしたから、そのしっぺ返しで、この荒野や砂漠があるのだ、だとしたら、あきらめるしかないな」とうつむくことは正しくありません。神はバチをあてることを意図していません。つまり、苦難があるとしても、私たちを生かすことを意図してくださる。仮に、あのときの決断が間違っていたとしても、間違った判断の結果としての今の現実も神の憐れみの中にあるのです。後ろばかり見ていると、今与えられている神の慈しみが見えてこない。若い者は、これから歩んでいく人生をびくびくしながら生きるのではなく、何事があっても、神は愛のお方であることを信じて生きる。年配の方も、過去をなつかしむのではなく、今までとは違った神様の恵みがあることを信じて期待する。今年、神様がどんな新しいことを行おうとしておられるのか期待しつつ歩みましょう。

前　　　奏　　　－あかつきの空の美しい星よ－　M. Reger
招　　 詞　　 イザヤ書46章13節a（下記）
賛　　　美　　　讃美歌第二編152 古いものはみな
主の祈り　　
賛　　　美　　　－ 天にいます神よ －　　　　　　　　　聖歌隊
聖　　　書　　　イザヤ書43章16-20節 (旧約p.1131)
祈　　　祷　　　
賛　　　美　　　讃美歌21-168(1,4,6,7) 天にいます神よ
黙　　　想
説　　　教　　 「見よ、新しいことをわたしは行う」　小野慈美牧師
祈　　　祷　
賛　　　美　　　讃美歌21-475(1,3,4) あめなる喜び
献　　　金　　
感謝祈祷
聖　餐　式
賛　　　美　　　讃美歌21-580(1,4) 新しい天と地を見たとき
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　小野慈美牧師
後　　　奏
分かち合い

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
わたしの恵みの業を、わたしは近く成し遂げる。もはや遠くはない。
わたしは遅れることなく救いをもたらす。(イザヤ46:13a)

■ご意見・ご感想
よろしければ、礼拝視聴後にご意見・ご感想をお寄せください。
また牧師宛のメッセージは、牧師のみでお取り扱いさせていだきます。
当目的以外に利用いたしません。
ご意見・ご感想はこちら