横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

先週の礼拝

2月16日(日）10時30分より
メッセージ：「正義感の怖さ」
聖書：ローマの信徒への手紙14章13-23節
説教者：小野慈美牧師

※どなたでも視聴できます。

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SNSでは無責任な言葉の暴力が氾濫しています｡明らかに誰かを傷つけることを目的とした投稿もありますが､中には｢教えてやらなければ､正してやらなければ｣という正義感に駆られ、自分としては正しい意見を言っているつもりの投稿もあります｡
＜人間の認識は必ず一面的＞
「この目で見たから､この耳で聞いたから間違いない｣と言います。しかしその目その耳だから危ないのです。もちろん私たちの認識がすべて間違っているのではありません｡しかし､人間の認識は一面的であり不完全です｡だから､自分は絶対に正しいと主張することが間違いなのです。人間は､｢神のごとき正しさ｣を持つことはできません。
＜互いに裁き合わないようにしよう(13節)＞
ローマ教会の内部に､正しさを振りかざして､お互いに裁き合う状況がありました。｢肉屋で売られている肉は異教の神々に捧げられた後に出回る肉であって､それを食べると汚れるので肉は一切食べるべきではない｣と言う人たちがいました｡パウロはこのような人たちを｢信仰の弱い人｣(14：1)と呼びました。それに対し、｢キリスト者は行いによって救われるのではなく、イエスキリストの十字架によって、罪赦され自由とされたのだから何を食べてもかまわないのだ｣と言う人たちもいました。パウロはこの立場でした。しかし彼は、｢だからといって､自分の正しさを誇ってはならない。自分が正しいと思うことを述べてもよいが、もし、それが交わりを破壊し愛を立て上げるものでないとしたら、その正しさは本当の正しさではないのだ｣と訴えています。
＜人間関係を壊すのは悪い人ではなく正しい人です＞
15 あなたの食べ物について兄弟が心を痛めるならば､あなたはもはや愛に従って歩んでいません｡食べ物のことで兄弟を滅ぼしてはなりません｡キリストはその兄弟のために死んでくださったのです｡正しければ何を言っても構わないというものではありません｡正しさを用いて兄弟を滅ぼしてはなりません｡なぜなら､キリストはその兄弟のために死んでくださったのです｡信仰の根本にかかわることについては、安易に妥協してはなりませんが、その場合でも語り方には注意が必要です。愛の欠落した正しさの主張は言葉の暴力になるからです。正しさを愛に包んで届ける配慮が必要です。
｢人間関係を壊すのは悪い人ではなく正しい人です｣｡｢正しい人｣とは、｢自分だけが正しい｣と言い張る人です｡考えが違う時､相手を説得しようと必死になります｡負けることを屈辱と感じひどく惨めになるので、人間関係を壊してでも､負けることを認めたがらないのです｡そこでパウロは勧めます。自分にとっての正しさに固執するのではなく、19 平和や互いの向上に役立つことを追い求めようではありませんか。
＜最も大いなるものは愛であり、愛が無ければすべてが空しい＞
パウロはこうも言っています｡｢愛がなければ､無に等しい｡・・最も大いなるものは､愛である｣(Ⅰｺﾘﾝﾄ13:2,13)｡また｢兄弟たち､あなたがたは､自由を得るために召し出されたのです｡ただ､この自由を､肉に罪を犯させる機会とせずに､愛によって互いに仕えなさい｣(ｶﾞﾗﾃﾔ5:13)。愛の根本は相手を尊重し敬意を払うことです。キリスト者は､自由を与えられたのですが、そのことによって、自分の正しさを掲げて傲慢になるのではなく、むしろ、その自由を愛によって他者に仕えるために用いるのです。

前　　　奏　　　－天にいます父よ－　　　D.ブクステフーデ
招　　 詞　　 箴言21章2節（下記）
賛　　　美　　　讃美歌21-361 この世はみな
主の祈り　　
聖　　　書　　　ローマの信徒への手紙14章13-23節 (新約p.292)
祈　　　祷　　　
賛　　　美　　　讃美歌21-170(1,2,5) わが魂よ、主をたたえよ
黙　　　想
説　　　教　　 「正義感の怖さ」　　　　　　　　　　小野慈美牧師
祈　　　祷　
賛　　　美　　　讃美歌21-483 わが主イェスよ、ひたすら
献　　　金　　
感謝祈祷
賛　　　美　　　2025年主題賛美歌　作曲：鈴木敦子
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　小野慈美牧師
後　　　奏
分かち合い

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人間の道は自分の目に正しく見える。
主は心の中を測られる。(箴21:2)

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