横浜駅近く、丘の上にある教会。捜真バプテスト教会です。

先週の礼拝

10月31日(日）10時30分より
宗教改革記念礼拝
メッセージ：「私たちの宗教改革」
聖書：ローマ人への手紙1章16－17節
説教者：長谷川温雄師

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ヨーロッパの世界で封建制が終わり、貿易が盛んとなり､15,16世紀になって、社会の発展それに文芸復興が起こると、宗教改革の機運が熟しました。1517年の今日、すなわち10月31日、マルチン・ルターがウイッテンベルグ城教会の正門に95か条の論題を掲げ、免罪符の販売とも呼応して、ドイツにおける宗教改革の幕が切って落とされました｡これまでの宗教の改革の淵源であり､必ずしもローマ教皇を名指ししたばかりとは言えません。ドイツでは領主にして教皇という領邦教会のあり方も関わっていました。大司教の命令を受けた、ドミニコ会の僧テッテルは巧みに、人々の不安感を先導して、人々に呼び掛けたのです。ルターは破門状を突き付けられて威嚇されたものの、「一語否＝１５１７」と撤回を断りました。この結果は今まで一般の人には読めなかったラテン語聖書のドイツ語訳をはじめ、多くの改革をもたらしました。「キリスト者の自由」なども、プロテスタントの旗印となりました。しかし、ルターの掲げた旗印も、政教一致を完全に拭うことはできず、これが英国や、アメリカを経由して、今日見る新しい教派の誕生とつながっています。
ローマ書16－17節でみるテキストには、「すべての信じる者に救いをもたらすのは神の力である」、「福音には神の義が啓示されている」「正しい者は信仰によって生きる」の命題があり､パウロによってはじめハバクク書2：4から引用された箇所ではあります（見よ、高慢な者を。彼の心は正しくありえない。しかし、神に従う人は信仰によって生きる。）が、ルターによって、「人間の義と神の義」との相違が明らかにされ、「福音においては、神の言葉を信じる信仰によってのみ、神の義が与えられる。」ことが明らかにされたのです。これがルターの体験そのものです。ここに｢人間が神の義を設定することはできない｣という自らの経験です｡ここから小児バプテストの問題が生じてきます。ルターは、「信仰のみ」といいましたが、カトリックの内部における教会とか伝統を超えることが出来なかったのです｡宗教の政治への問題、すなわち「農民戦争に対して」も中途半端な解決しかできませんでした。ドイツ系の移民の子として、ニューヨークのロチェスターに生まれたラウシェンブッシュはバプテスト派の研究を取り上げています（なぜわたしはバプテストか、日本バプテスト同盟出版委員会、信仰シリーズ2）が、この問題を明らかにしています。そこには大まかなところ、「小児バプテスマ」のほか、「霊的個人的経験の重視」「義務的でない自由で道徳的な体験的信仰」「真の民主主義的キリスト者」「祭司階級のない聖職者」､「国家からの宗教の分離＝祭政分離」､「個別教会主義としての教会自治の問題､連帯性」など､今日バプテスト教会が担う問題が多数取り上げられています｡また「教会が過ちを正す教派としての在り方」など､多くの問題が「信仰のみ、聖書のみ」を土台として発展してきています。これらはルターの宗教改革がもたらした、我々にかかわる特異な点といってよいでしょう。

前　　　奏　　　 － 神はわが砦 －　 Satkz
招　　　詞　　　ハバクク書2章4節（口語訳、下記）
賛　　　美　　　３７７(1,2,4)　神はわが砦
主の祈り　　
聖　　　書　　　ローマの信徒への手紙1章16－17節（口語訳）
祈　　　祷
黙　　　想
説　　　教　　　「私たちの宗教改革」　　 　　　　 長谷川温雄 師
祈　　　祷
賛　　　美　　　３９０(1,2,3)　主は教会の基となり
献　　　金　　 (※礼拝献金は、退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
賛　　　美　　　２７　父・子・聖霊の
祝　　　祷　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　長谷川温雄 師
後　　　奏　
分かち合い

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見よ、その魂の正しくない者は衰える。しかし義人はその信仰によって
生きる。

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