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礼拝Worship

  メッセージ > 先週までの礼拝 > 2023年1月8日

先週の礼拝


1月8日(日)10時30分より
メッセージ:「試練にあう前から」
聖書:ルカによる福音書22章31-34節
説教者:浅輪一郎伝道師

※どなたでも視聴できます。

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試練について、イエス様の最初の弟子であるペトロが経験した試練から導きを求めます。
(ペトロ)
ペトロはイエス様の弟子になる前は漁師でした。ペトロは非常に情熱的でまっすぐな男であったと言われていますが、そのような性格は聖書からも見て取れます(ルカ5:1-11参照)。一方で、ペトロは非常に失敗が多い男であったとも言われています(マタイ16:21-28、22:24-30参照)。
このようにまっすぐではあるのですが失敗も多かったペトロが、さらなる失敗を、いいえ、もはや失敗どころか挫折と呼ぶにふさわしい経験をしていきます。その試練の、そして挫折の幕開けともいえる出来事が今日の聖書箇所になります。
(聖書)
「誰が一番偉いのか」と議論していたペトロに対して、イエス様は、あえて本名のシモンという名で呼びます。「シモン、シモン」(ルカ22:31)。あたかも「お前はわたしと出会う前の姿に戻っているのではないか?」と言わんばかりに繰り返し本名でお呼びになります。ここでサタンが登場します。サタンとは、目に見える存在というよりも、むしろ「力」であるのだそうです。人を誘惑する力、堕落させる力、人間関係を破壊する力、そして何よりも神様との関係を引き裂こうとする力です。そのような力が、今、働き出します。弟子たちの信仰が無くなるようにと試みます。試練を与えるようにと願います。では、ペトロがこれから直面する「試練」とはどのようなものであったのか? これは34節にその試練の予告が、22章の54節から62節では実際の場面が記されています。イエス様がペトロの目の前で捕えられ連れて行かれます。ペトロはその姿を見ると、死の恐怖に襲われます。ペトロはイエス様のことを、「知らない」と言い続けます。その時、イエス様は、黙ってペトロを見つめられただけでした。小野先生はこの時のまなざしを「悲哀のまなざし/愛のまなざし」と言い表して下さいましたが(20年4月5日説教参照)、イエス様は穏やかにペトロを見つめられただけでした。ペトロは「今日、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」(22:61)と言われたイエス様の言葉を思い出します。ペトロは外に出て激しく泣きました。自分こそが一番偉い弟子だと思っていたのに、そして自分は人生の全てをイエス様に捧げてきたと思っていたのに、死の恐怖に襲われると、もはや何も出来なくなってしまいました。自分に対する失望、後悔がペトロを襲います。ペトロにとっては最大の試練であり、そしてその試練から突き付けられた最大の挫折とも言える出来事でした。
(結語)
32節に 「しかし」という言葉があります。しかしイエス様は全てをご存じでした。ペトロがサタンの力によって試練にあうことも、挫折することもご存じでした。しかし、その全てをご存じであったイエス様は、ペトロが試練にあう前から、ペトロのためにされていたことがありました。それが、「ペトロの信仰が無くならないように」 と祈られていたということでした。
試練というものは、確かに無ければ無いに越したことはありません。しかし、サタンの力、つまり人を誘惑する力/堕落させる力/人間関係を破壊する力/神様との関係を引き裂こうとする力とは、信仰の有る無しに関わらず、実際、どこにでもあるものです。そして試練として全ての人たちに臨んでくるものです。そうしますと、もし「信仰があるのに、何故、試練に遭うのか」と思われている方がいらっしゃるとするならば、「信仰を持っている方々の方が、かえって試練というものとは真正面から向き合っていかなければならない」ということなのかもしれません。それは、かつてペトロが、イエス様のことを「知らない」と言い続けても、逃げて、逃げて、逃げ続けても、最後には、イエス様の祈りから始った「お支え」によって、挫折から立ち直っていったようにです。今日、この場を共有しておられる全ての方々は、イエス様が招いて下さったからこの場におられると、私は信じています。そしてイエス様は、信仰の歩みを歩みだそうとする者を分け隔てなさらないということも、私は信じています。ですから私はこのようにも信じているのです。私たちはいかなる試練も克服していくことが出来る。何故なら、私たちは招かれてこの場にいるから。私たちが試練にあう前から、イエス様が私たちのために祈って下さっているから。そして私たちも、その祈りにしっかりと応えるように、この場所から兄弟姉妹としてお互いに力づけ合っていくからなのです。


前   奏   ― 主キリスト、神のひとり子 ―   J.S.バッハ
招   詞   コリントの信徒への手紙一10章13節  (下記)
賛   美   讃美歌21-3 扉を開きて(1,4,5)
主の祈り   (「讃美歌21」 93-5-B 日本キリスト教協議会統一訳)
賛   美   ― シメオンのうた ―  聖歌隊
聖   書   ルカによる福音書22章31-34節  (新約p.154)
祈   祷
黙   想
説   教  「試練にあう前から」         浅輪一郎伝道師
祈   祷 
賛   美   讃美歌21-225 すべてのものらよ
献   金   (※礼拝献金は、入退場の際に、また口座への送金でお捧げください)
感謝祈祷
聖 餐 式
賛   美   讃美歌21-91 神の恵みゆたかに受け
祝   祷                     小野慈美牧師
後   奏   
二十歳祝福式・分かち合い


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あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。 (Ⅰコリ10:13)



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