5月18日(日)10時30分~11時30分
メッセージ:「神の家族」
聖書:ローマの信徒への手紙16章1-7、16節
説教者:小野慈美牧師
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ローマの教会で、パウロのこの手紙が朗読されました。一気に読めば、1時間半くらいかかりますから、何回かに分けて読んだのではないかと思われます。16章は、延々と個人名が挙げられ、「よろしく」と繰り返されます。「よろしく」と訳されているギリシャ語は、「あいさつする」という意味ですが、間接的な伝達ではなく、パウロが、一人ひとりに対して、「〇〇さん、あなたのことを覚えていますよ。心にかけていますよ。あなたに祝福を祈っていますよ」ということなのです。主だった人々を取り上げます。
<プリスカとアキラ>
3 キリスト・イエスに結ばれてわたしの協力者となっている、プリスカとアキラによろしく。4 命がけでわたしの命を守ってくれたこの人たちに、わたしだけでなく、異邦人のすべての教会が感謝しています。プリスカが妻で、ユダヤ人アキラが夫です。ローマで生活していたのですが、ローマ皇帝クラウディウスがAD49年に、ユダヤ人はローマから出ていくように命じたので、コリントに移り住みました。そこでパウロと出会います(使徒18:1-4)。二人は、パウロの宣教を物心共に支えました。AD54年にクラウディウスが死ぬと、夫婦は、ローマにもどり、ローマの教会の中で中心的な働きをしていました。5また、彼らの家に集まる教会の人々にもよろしく伝えてください。彼らは、自宅を開放して、家庭集会をしていたのでしょう。ローマの教会には、一つの礼拝堂があったのではなく、複数の家庭集会が連絡を取り合っていたと思われます。通常は地域の集会で礼拝をし、大切な集まりのときに、プリスカとアキラの家などに集まったのでしょう。
<ルフォス>
マルコ15:21 には、こう書かれています。そこへ、アレクサンドロとルフォスとの父でシモンというキレネ人が、田舎から出て来て通りかかったので、兵士たちはイエスの十字架を無理に担がせた。ローマ16:13のルフォスは、マルコ15:21のルフォスと同一人物であるという説が有力です。マルコ福音書が書かれたのは、紀元70年頃、ローマにおいてであったと考えられます。この頃、アレクサンドロとルフォスの名前はよく知られていました。そして、マルコは「この二人のお父さんが、イエス様の十字架を背負ったシモンさんなのです」と紹介しているのです。あのとき、シモンは、見ず知らずの死刑囚の十字架を背負わされるというとんだ災難に遭いました。しかし、おそらく、十字架の出来事を見て、この後、イエスをキリストとして信じ、初代教会の一員となったと考えられます。シモンは十字架を背負った。しかし、自分こそ、主の十字架によって背負われたのだと気づかされたのです。災難だと思ったことが、自分を主イエスに結び付けてくれた、この信仰の仲間に結び付けてくれた。このことを証言し続け、大きな伝道の働きをしたに違いありません。
16 あなたがたも、聖なる口づけによって互いに挨拶を交わしなさい。
8節以下の人々は、名前から、いろいろな背景が想定されます。ユダヤ系、ラテン系、ギリシャ系。さらには、何人かは、明らかに奴隷の名前だそうです。パウロはローマの教会の人々に訴えています。「あなたがたは、民族的な背景も社会的な身分も異なる。しかし、キリストを信じる信仰においては一つなのだ。序列があってはならない。働きや役割の違いはある。しかし、互いを尊重しなさい。私パウロが心込めて、一人ひとりの名を呼んだように、あなたがたも心から敬意を払い合いなさい」と。そして、時を超えて、捜真バプテスト教会に対しても、あなたがたは「神の家族」だと宣言しています。
前 奏 - 主の前にひざまずき -
招 詞 詩編122編8-9節(下記)
賛 美 主の前にひざまずき
主の祈り
聖 書 ローマの信徒への手紙16章1-7、16節 (新約p.267)
祈 祷
賛 美 讃美歌21-57 ガリラヤの風かおる丘で
黙 想
説 教 「神の家族」 小野慈美牧師
祈 祷
賛 美 神の家族
献 金
感謝祈祷
賛 美 2025年主題賛美歌 作曲:鈴木敦子
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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わたしは言おう、わたしの兄弟、友のために。
「あなたのうちに平和があるように。」
わたしは願おう わたしたちの神、主の家のために。
「あなたに幸いがあるように。」
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