6月15日(日)10時30分~11時30分
メッセージ:「これは私たちの物語である」
聖書:創世記6章 5-22節
説教者:浅輪一郎伝道師
※どなたでも視聴できます。
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ノアの箱舟のお話を三つの視点に注目しながら導きを求めます。
【神様が天地万物を創造された】聖書の最初の一節は、「初めに、神は天地を創造された」(創1:1) でありました。この一言から始まる創造物語は、神様は一日目に光を、二日目に大空と水を、三日目に陸地と海と草木を、四日目に太陽と月と星を、五日目に海と空の生き物を、六日目に地上の動物と人間を創造されて、七日目で安息をされたと伝えています(1:3-2:3)。しかも最後に創造された人間は、神様に似せて創造された(1:27)とも記されています。さらに第二の創造物語においては、神様は土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられ、人はそこで初めて生きる者となった(2:7)とも記されています。そしてその命の息こそまさに、神様の想い/神様の願いであると言えましょう。では、この命の息/神様の想い/神様の願いとは一体何であるのか?については、「神は彼らを祝福して言われた。『産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。』」(1:28)とありますが、この「支配する」という言葉にヒントがあると言えます。とはいえ、この場合の「支配する」とは、決して自分の意のままに他者や動物や環境を操ることを意味していません。むしろ、神様がお創りになった世界を「適切に管理する」ということを意味しているのでしょう。
【人間は神から離れた】神様が、命の息、御自身の想い/願いを込めて創られたアダムとエバが「決してしてはならない」ということをしてしまいます(2:17)。さらにそのことを問われると、他者のせいにするようにもなります(3:12,13)。やがてこの二人には子どもが生まれるのですが、兄のカインにおいては弟を殺す過ちをも犯してしまいます(4:8)。時が流れ、ノアの時代になると、地上には人の悪が増して、常に悪いことばかりを心に思い計るようになります(6:5)。この地は神様の前に堕落し、不法で満ちるようになります(6:11)。すると神様がお創りになったこの地は、人間の悪/堕落/不法によって一体どうなってしまうのか? このままでは人間によって全てが滅ぼされてしまう。そこで天地万物の創造主である神様はこの時、洪水を起こし、地上の全てのものを地上からぬぐい去ることを決断されます。
【神はノアに託した】ノアは、「神に従う無垢な人」(6:9)でありました。換言すれば、「神様が願う正義を求める人」であったとも言えましょう。さらに「ノアは主の好意を得た」(6:8)とも記されていますが、これは直訳しますと、「ノアは主の目の中に恵みを見つけた」となります。そうしますと、ノアだけは神様の目の中に、神様の義を/正義を/神様の想いを見出していた人であったということになります。では、そのようなノアに対して、神様は何を託されたのか?ということなのですが、それが箱舟を造るということであります。しかしこのことは、決して洪水から身を守ることだけを意味はしていません。むしろ、ここで神様がノアに対して託されたこととは、神様がお創りになったこの地を適切に管理するということであります。「これはノアの物語である」(6:9)とありますが、同時に「これは私たちの物語でもある」のです。
【結語】私たちには依然と神様の想い/神様の願いから離れてしまう傾向(罪)がありますが、イエス様はそのような私たちの罪のために十字架に向かわれました。つまりイエス様は、そのような私たちを罪から解き放って下さるために十字架で亡くなられ、なおも復活されることによって、そのことを信じる私たちを「希望の内に生きる事が出来る者」へと変えて下さいます。しかし、私たちがイエス様に従う者(弟子)として生かされていく時、弟子として求められている事とは、必ずしも人間関係を良好に維持することだけで留まっている訳ではありません。神様に想いを馳せ、神様がお創りなったこの地を大切に管理するということも含まれているのです。
前 奏 - 神の息よ - Satkz
招 詞 マタイによる福音書5章10節(下記)
賛 美 讃美歌21-348 神の息よ(1,2,3)
主の祈り
聖 書 創世記6章5-22節 (旧約p.8)
祈 祷
賛 美 讃美歌21-426 私たちを生かす(1,2)
黙 想
説 教 「これは私たちの物語である」 浅輪一郎伝道師
祈 祷
賛 美 讃美歌21-426 私たちを生かす(3,5)
献 金
感謝祈祷
賛 美 2025年主題賛美歌 作曲:鈴木敦子
祝 祷 小野慈美牧師
後 奏
分かち合い
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義のために迫害される人々は、幸いである、
天の国はその人たちのものである。
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