時が巡りアドベントに入りました。「アドベント」というのは、ラテン語の「来る」という言葉から派生した語で2つの意味があります。1つは11月30日に最も近い日曜日からクリスマスまでの、主のご降誕(初臨)を待ち望むこと。もう1つは主の再臨を待つことです。このとき私たちもキリスト再臨の希望を持って歩んでいきましょう。
さて今週のみことばはアドベント第1週に読まれるルカ福音書1章です。テキストのみことばは1章26節からの段落の最後のものですが、まず28節に注目しましょう。『天使は、彼女(マリア)のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」』。「おめでとう」という言葉の元来の意味は「喜びなさい」です。この「喜び」はクリスマスの出来事の全体のテーマでもあります。「恵まれた方」とは「神の恵みを授けられた方」という意味です。天使はさらに「恐れることはない」(30節)、「主が共におられる」(インマヌエル)と言って、マリアを励まし、力つけました。この「恐れることはない」と「主が共におられる」という2つの言葉は、イエス様誕生のキーワードです。ヨセフや羊飼いにも同じ言葉が語られております。次にテキストのみことばですが「はしため」というのは「女奴隷」という意味です。この言葉の中にマリアの信仰がうかがえます。このマリアの信仰から2つの大切なことを学んでみましょう。まず「謙遜」です。川の流れが低い方へ向かうように、主の祝福はへりくだる人の心に」注がれます。次に「従順」です。言い換えれば、自らの生き方を神様に委ねることです。『お言葉どおりこの身に成りますように』…。「お言葉」とは神様のみこころです。マリアは自分の全領域に神様を迎え、その言葉にすべてを委ねたのです。 みなさまのご家庭では12月に入ると大掃除をなさることでしょう。アドベントのこのとき、私たちは聖霊様に聖潔(きよめ)ていただき、心の真ん中の部屋を整えて、謙遜と従順をもってイエス・キリスト様をお迎えしましょう。
|