2008年12月28

わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。ヨハネによる福音書4章14節

メッセージ

 私はヨハネの福音書を愛読しますが、特に4章、13章、20章、21章が印象的です。今週のみことばは4章の1節から42節までの流れの中の1節です。当時ユダヤ人とサマリヤ人は交際しておりませんでした。ユダヤからガリラヤへの旅も、通常はサマリヤを避けてヨルダン渓谷を迂回しておりました。しかし主イエス様はサマリアを通られました。それは時間短縮というよりも、ご自身の意思でなさったのです。4節に『通らねばならなかった』とありますが、主は通る必然性を感じられたのです。「ヤコブの井戸」で休息をとっておられた主イエス様は一人のサマリアの女性と出会いました。水を汲むことは女性の役目でした(もっともこの女性には家族はいません)が、普通は夕方に行われておりました。しかし彼女は正午頃しかも一人でやって来ました。この出会いこそ主がサマリアを通られた目的なのです。主イエス様との会話の中で、彼女の心に変化が起こりました。そして彼女は主イエス様を信じ、それだけでなく多くの人々に主を証しして、結果的にサマリアにリバイバル(信仰復興)が起きたのです。この女性は私たちの姿ではないでしょうか。イエス・キリストとの真実な出会いによって信じる者へと変えられ、そして人々に主を証ししていくことこそ、十字架の贖いによって救われ、永遠のいのちに与っている私たちのなすべき務めであります。

東間 克美