先週に続いての主イエス様の「しるし」の記事です。「湖上の歩行」と言われるヨハネ福音書5つ目のしるしです。この奇蹟は12弟子だけが経験した出来事です。私は数多くある讃美歌・聖歌の曲で最も愛唱するのは♪人生の海の嵐に(聖歌472)です。私たちの人生は航海です。順風満帆な時もあれば、嵐に遭遇し大波が押し寄せて来る時もあります。そのような「逆境」にある時、私たちの乏しい知恵や知識、力ではどうすることも出来ないことがあります。このみことば(6:16〜21)は、そのような時にどうすればよいかを教えております。主イエス様は『わたしだ。恐れることはない』と言われました。このみことばは「あなたの人生の主権者はわたしである。だから恐れずにわたしに従いなさい」ということを教えております。そうです。私たちの人生の歩みにおいての主権者はイエス・キリスト様であります。自分が主権者である時には、絶えず恐れや不安が付きまといます。それは自分の力と努力がすべてだからです。弟子たちが主イエス様を舟に迎え入れたように、私たちも真の主権者であるキリストを心に迎え入れる時、主に在る平安が与えられるのです。人生の海はいつも穏やかな凪ではありません。時に嵐が吹き荒れ、小さな舟は波にもてあそばれることもあります。嵐の只中にある時、私たちはこの嵐を沈めてくださるお方(キリスト)に信頼し、このお方を小舟(私たちの心)にお迎えして、すべてを委ねて歩んでまいりましょう。テキストの並行箇所のマタイとマルコでは「強いて」という言葉があります。神様は私たちを愛するが故に、信仰の訓練として時に「強いて」私たちを小舟に乗せ海に出るようお命じになることもあることでしょう。しかし、インマヌエルの主が共にいて、すべてを守り、平安のうちに最善をなしてくださることを確信して今週も世に出て行きましょう!
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