ヨハネ福音書の7つのしるしのうちの第6のものです。主イエス様による目の見えない人へのいやしは他にもあります(バルテマイのいやし〜マルコ10:46〜52)。このいやしの奇蹟を分析してみましょう。
1.それは安息日に起こったいやしです。ユダヤ教の経典「タルムード」の規定には、安息日にしてはならないいやしの方法として「つばきで泥を作り、それを目に塗ること」というものがありましたが主はあえて規定に違反することをなさいました。それはイエス様は「安息日の主」(マタイ12:8)だからです。
2.シロアムの池に主は一緒に行っておりません。つまり主イエス様が傍らにいない状況下で、多くの目撃者の前で起きた奇蹟でありました。この奇蹟は、霊的に盲人であったユダヤ人に対し、主イエス様こそ霊の目を開き、信仰に導いてくださるお方であることを指し示しているのです。
主イエス・キリスト様は、罪深く、弱い私たちの傍らにお立ちくださり、私たちの重荷(罪・弱さ)を、ご自身のものとして受け止めてくださり、私たちに救いを与え、神の御業をお示しになるのです。ですから今の私たちがどのような境遇(マイナス)にあっても、主が共にいてくださり、重荷を取り除き最善をなしてくださることを確信しましょう。マイナスはプラスに変わります。なぜならば主の十字架は「+」なのです。今週もキリストの十字架を仰いで歩んでいきましょう。
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